【プレミア12情報】日本にゆかりある“あの選手たち”が参戦 「赤い稲妻」アマチュア最強キューバ代表
大会に向け調整を行うキューバ代表 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
「赤い稲妻」
かつて世界のアマチュア野球界を席巻したキューバ代表の愛称だ。
1982年から1997年にかけて出場した全ての大会で優勝、1991年から6年間は国際試合で無敗と無類の強さを発揮。夏季オリンピックで野球が正式種目となった1992年のバルセロナオリンピック以降の6大会(2021年東京含む)で、3度の金メダル(1992年バルセロナ、1996年アトランタ、2004年アテネ)と2度の銀メダル(2000年シドニー、2008年北京)を獲得し、常に世界の野球を牽引し続けてきた。
このことから野球キューバ代表は、「アマチュア最強チーム」との呼び声も高く、そのユニフォームの色から「赤い稲妻」と呼ばれ世界から恐れられた。
キューバ代表アルマンド・ジョンソン監督 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
「失意の2010年代」と「復活の兆しの2020年代」
その後2015年、2019年のプレミア12でもベスト4入りできず、かつて世界を震撼させた「赤い稲妻」の姿はみる影もないと思われていた。
だがその声を払拭するかのように2023年のWBCでは、主要国際大会でオーストラリアとの準々決勝に競り勝ち、ベスト4入りを果たし、復活の兆しを見せつつある。
かつての「赤い稲妻」の姿を取り戻しつつあるキューバ代表。今回のプレミア12では多くの日本野球にゆかりある"あの選手たち"が代表入りを果たし、着々と準備をしている。
日本にゆかりのある選手
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中日の絶対的守護神ライデル・マルティネス投手 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
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日本で10年間活躍したアルフレド・デスパイネ選手 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
北海道日本ハム躍進の立役者のひとり、アリエル・マルティネス選手 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
なかでも最優秀防御率のタイトルホルダーである、福岡ソフトバンクのリバン・モイネロ投手と、19歳の若き左腕ダリオ・サルディ投手に注目したい。
モイネロ投手は今季から先発へ転向。25試合に登板、11勝5敗、防御率1.88、WHIP0.94と転向初年にして十分すぎる成績を残した。今大会でも侍ジャパンの大きな壁となりそうだ。
代表チームで投手陣の柱と期待されるリバン・モイネロ投手 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
「モイネロ2世」と呼ばれる19歳のソフトバンク育成ダリオ・サルディ投手 【©Federación Cubana de Béisbol y Softbol】
今大会で日本プロ野球とゆかりある選手たちを擁するキューバが大きな「赤い稲妻」を落とすか、ぜひ注目してほしい。
文・竹林慎太朗
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