セレッソ大阪【J1リーグ第36節 C大阪vs.福岡】福岡の守備ブロックをこじ開けたのは田中駿汰。ニアへ放った強烈なミドルシュートが決勝点に
【CEREZO OSAKA】
直近2試合と同じく、入りは相手に押し込まれる場面もあったが、「ああいう展開になることはゲームプランにありました。しっかりと10分間は守備を徹底する。ボールの運び方も徹底する。全員が我慢強くできました」と試合後に小菊昭雄監督も振り返ったように、慌てることなく守ると、前々節・ジュビロ磐田戦の反省も生かし、つなぎの場面では背後も意識。13分に一度、奥田が奪われてカウンターも受けたが、極力、不用意な奪われ方は避けるよう試合に入った。14分、相手のCKを跳ね返したところからセレッソに最初の決定機。ルーカス フェルナンデスがドリブルで運び、最後は左サイドを追い越してきた北野颯太へラストパス。決定的な形だったが、やや角度がなく、シュートは枠を外れた。ただし、この日も北野は抜群のキレを発揮すると、26分には自身が中央で起点を作ったところから好機。右サイドに展開し、最後は逆サイドから走ってきた左サイドバックの為田大貴がフィニッシュ。シュートはGK正面に飛んだが、相手DFを左右に揺さぶる攻撃だった。31分にもスローインの流れから、カピシャーバのクロスがDFに当たってこぼれたところを北野がシュート。DFの素早い寄せに防がれたが、ゴールに迫った。福岡の粘り強い守備の前にゴールこそ奪えなかったが、良いリズムで攻めていた前半終盤、アクシデントが発生する。カピシャーバのクロスに対し、飛び込んだフェルナンデスと、飛び出した福岡GK永石拓海が空中で激突。受け身が取れない形で落下した。そのまま脳振盪による交代で2人はピッチを後にする。前半アディショナルタイムには、フェルナンデスに代わって入った柴山昌也がレオ セアラとのワンツーで切れ込むと、無回転気味のミドルシュートでゴールを狙ったが、惜しくもクロスバーにはじかれた。
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(文=小田尚史)
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