11/10 早大ラグビー部 関東大学対抗戦 筑波大戦展望

チーム・協会

関東大学対抗戦 11月10日 対筑波大 熊谷ラグビー場

早稲田スポーツ新聞会(記事 村上結太、写真 西川龍佑、伊藤文音)

 関東大学対抗戦(対抗戦)は後半戦を迎え、第5節となった。これまで早大は破竹の4連勝中であり、総失点はわずか23点。鉄壁の守備と圧倒的な攻撃力で勝ち点を重ねている。帝京大に勝利した前節から一週間、喜びもつかの間に対戦するのは筑波大だ。「夏合宿では帝京大に勝った一週間後に天理大に負けた。今回は一週間後には筑波大戦がある。対抗戦はまだ終わりじゃないので気を抜かず、しっかりと準備して筑波大戦に臨みたい」と近年稀にみる快勝を遂げた直後でもHO佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)は次戦を見据えていた。

インゴールまで駆け抜けるSO服部亮太(スポ1=佐賀工) 【早稲田スポーツ新聞会】

 前節は秩父宮ラグビー場で行われた帝京大戦。大学ラグビー最大級の熱戦を観戦するために会場には多くのファンが駆け付け、今季一番の大盛り上がりを見せた。前半12分に早大のWTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)がトライに成功すると、続く17分、20分にもインゴール右隅に田中健がグラウンディング。鮮烈なハットトリックで19ー0とリードを一気に広げ、先制のパンチを帝京大に見舞った。その後2トライを返されるものの、早大は流れを渡すことなく後半も得点を重ねていく。服部のロングキックや安定したセットプレー、強固なディフェンスで帝京大の前進を許さず、王者相手に徹底したエリアマネジメントでペースを握った。試合は48ー17と31点差をつけて早大が見事に快勝した。

低いタックルで突き刺さるFL田中勇成(教3=東京・早実) 【早稲田スポーツ新聞会】

 対する筑波大は対抗戦初戦で慶大に34-12で勝利すると、勢いそのままに立教大との接戦も制した。しかし青学大に31年ぶりの敗北を許し、日体大には大差で勝利したものの明大には31ー0と完封での黒星を喫した。3勝2敗、勝ち点は18で4位につけているが、全国大学選手権(選手権)に出場できる5位以内は混戦を極める。筑波大は今節、何としても勝ち点を奪いに来るため緊張感のある試合運びになることは間違いないだろう。注意すべきプレイヤーはバックスリーの3名。両WTBの大畑亮太、飯岡建人、FBの増山将は持ち前の快足と積極性の高さで何度もチャンスを演出してきた。特に増山はU20日本代表に選ばれた注目の15番。キックを主軸にする早大にとって彼らのカウンターアタックは要注意である。

トライを喜ぶFL城央祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園) 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大のキープレーヤーは両FLの城、田中とNO・8鈴木風詩(社4=国学院栃木)だ。バックローは豊富な運動量で早大ディフェンスの中核となり、キックチェイスでも重要な役割を担う。筑波大の強気なランナーを自由にさせないために、縦横無尽にグラウンドを駆けまわる。キックゲームと的確な守備で筑波大を自陣に押し込み、得点圏に侵入させなければ優位にゲームを進めることができるだろう。昨年は38ー35と苦戦を強いられた相手に、今季は危なげなく白星を飾ることに期待したい。次戦には早慶戦が控える。伝統の一戦に向けて勢いをさらに加速していくため、そして対抗戦全勝優勝を遂げ『Beat Up』を体現するため、絶対に負けられない戦いは11月10日、熊谷ラグビー場で14時にキックオフだ。

早大メンバー 【早稲田スポーツ新聞会】

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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