ここまでのグループステージ、C大阪は1勝2分2敗の勝点5でグループCの最下位。1位にいる勝点8のI神戸に対し、今節の結果次第で順位を上回る可能性はあるが、もう一方のカード、千葉LとちふれASエルフェン埼玉の試合がどのような結果に終わっても、C大阪が1位になる可能性はない。(仮にこの試合が引き分けで終わり、EL埼玉と勝点8で並んでも、「勝点数が同一のチーム間で行った試合の勝点で順位が決まる」レギュレーションのため)。従って、C大阪のグループステージ突破の可能性は前節が終わった段階で潰えてしまった。ただし、「カップ戦としての先はないが、リーグ戦にもつながっていくので、しっかり戦いたい」と鳥居塚伸人監督も話すように、I神戸と戦う公式戦を無駄にすることなく、チームとして意味のある戦いにしていきたい。選手一人ひとりにとっても、WEリーグ全体でもトップクラスの相手に自身の強みを発揮できれば、今後の戦いにもつながっていく。グループステージ第3節のEL埼玉戦で先発のチャンスを得ながら「消極的なプレーが多くて課題がいっぱい残った」と振り返る北原朱夏は、「今回は自分のストロングを出して、強気にゴールを狙っていきたい。チームとしてグループステージ突破の可能性はなくても自分にとってはリーグ戦につながる大事な試合。いい結果を残したい」と意気込む。グループステージ第4節の千葉L戦で公式戦2年ぶりの復帰を果たした善積わらいにとっても、経験値を高めてリーグ戦につなげていく絶好の機会。「メンバーが変わったからと、言い訳はできない。出る選手で雰囲気を高めて戦いですし、自分自身、監督からは攻撃的なプレーを求められているので、そこを存分に出して、得点にも絡んでいきたい。相手は強豪ですが、地元の神戸でいいプレーを見せたい」と期する思いを話す。