【2024 WBSCプレミア12】この12ヶ国は如何にして出場を決めたか【Premier12 2024】
いよいよ プレミア12 の開幕が迫ってきています。
プレミア12 は、野球の 世界ランキング上位12ヶ国のみが出場できる大会。というのはご存知の方も多いと思います。
今回は、この12ヶ国が どのようにして上位12ヶ国に入ったか をまとめてみました。
前提(予備知識)
2019年〜2023年 の 5年間
(本来の対象期間は 4年 だが、2020年に国際大会が開かれなかった ことの措置と思われる)
【配点順】
高
|プレミア12(=東京五輪)
|WBC
|U世代(上の世代ほど高配点)
|地域大会
低
【対象期間中の大会】
・プレミア12 1回(2019)
・東京五輪 1回(2021)
・WBC 1回(2023)
・U23 W杯 2回(2021、2022)
・U18 W杯 3回(2019、2022、2023)
・U15 W杯 1回(2022)
・U12 W杯 3回(2019、2022、2023)
・その他 地域大会多数
世界ランキング順(2023年12月31日)
19プレミア 優勝
21東京五輪 優勝
23WBC 優勝
U23の2大会 不参加、優勝
U18の3大会 5位、3位、優勝
U15の1大会 4位
U12の3大会 2位、7位、4位
2位 🇲🇽メキシコ 4764点
19プレミア 3位
21東京五輪 6位
23WBC 3位
U23の2大会 2位、4位
U18の3大会 不参加、6位、8位
U15の1大会 7位
U12の3大会 5位、6位、7位
3位 🇺🇸アメリカ 4492点
19プレミア 4位
21東京五輪 2位
23WBC 2位
U23の2大会 不参加、不参加
U18の3大会 2位、優勝、4位
U15の1大会 優勝
U12の3大会 7位、優勝、優勝
4位 🇰🇷韓国 4353点
19プレミア 2位
21東京五輪 4位
23WBC 9位(ベスト12)
U23の2大会 9位、2位
U18の3大会 3位、4位、3位
U15の1大会 不参加
U12の3大会 4位、5位、5位
5位 🇹🇼台湾 4170点
19プレミア 5位
21東京五輪 不参加(最終予選)
23WBC 17位(グループ最下位)
U23の2大会 6位、3位
U18の3大会 優勝、2位、2位
U15の1大会 3位
U12の3大会 1位、3位、2位
6位 🇻🇪ベネズエラ 3975点
19プレミア 7位タイ(OPラウンド3位)
21東京五輪 最終予選敗退
23WBC 5位(ベスト8)
U23の2大会 優勝、7位
U18の3大会 不参加、不参加、11位
U15の1大会 8位
U12の3大会 6位、2位、3位
7位 🇳🇱オランダ 3288点
19プレミア 10位タイ(OPラウンド4位)
21東京五輪 最終予選敗退
23WBC 11位(ベスト12)
U23の2大会 10位、8位
U18の3大会 7位、5位、6位
U15の1大会 不参加
U12の3大会 不参加、不参加、不参加
8位 🇨🇺キューバ 3121点
19プレミア 10位タイ(OPラウンド4位)
21東京五輪 アメリカ大陸予選敗退
23WBC 4位
U23の2大会 4位、10位
U18の3大会 不参加、不参加、不参加
U15の1大会 2位
U12の3大会 3位、不参加、不参加
9位 🇩🇴ドミニカ共和国 2667点
19プレミア 7位タイ(OPラウンド3位)
21東京五輪 3位
23WBC 10位(ベスト12)
U23の2大会 7位、不参加
U18の3大会 不参加、不参加、不参加
U15の1大会 不参加
U12の3大会 不参加、4位、6位
10位 🇵🇦パナマ 2534点
19プレミア 不参加(13位)
21東京五輪 不参加(米予選前で敗退)
23WBC 予選1位→13位(ベスト16)
U23の2大会 5位、不参加
U18の3大会 9位、8位、7位
U15の1大会 6位
U12の3大会 不参加、8位、8位
11位 🇦🇺オーストラリア 2367点
19プレミア 6位
21東京五輪 不参加(最終予選)
23WBC 7位(ベスト8)
U23の2大会 不参加、6位
U18の3大会 4位、9位、10位
U15の1大会 不参加
U12の3大会 不参加、不参加、11位
12位 🇵🇷プエルトリコ 2355点
19プレミア 10位タイ(OPラウンド4位)
21東京五輪 アメリカ大陸予選敗退
23WBC 6位(ベスト8)
U23の2大会 不参加、9位
U18の3大会 不参加、不参加、5位
U15の1大会 5位
U12の3大会 不参加、不参加、不参加
(おまけ)
13位 🇨🇴コロンビア 2105点
19プレミア 不参加(14位)
21東京五輪 アメリカ大陸予選敗退
23WBC 18位(グループ最下位)
U23の2大会 3位、5位
U18の3大会 不参加、不参加、不参加
U15の1大会 9位
U12の3大会 不参加、不参加、不参加
(公開後追記:「不参加」は本戦に出場していないという意味です。予選や予選に準ずる大会で敗退した可能性を含みます。)
各順位の解説、考察
🇰🇷韓国(4位)
🇹🇼台湾(5位)
アジアでは U世代の大会(世界大会含む)がほぼ毎年 あり、いわゆる「アジア3強」の彼らは ベスト4までは間違いなく進む ため、その分の上澄みは大きい。
🇰🇷と🇹🇼の差は、高配点の大会(19プレミア、21東京五輪、23WBC)での順位 がいずれも 🇰🇷の方が上位 だったからだろう。
🇲🇽メキシコ(2位)
🇺🇸アメリカ(3位)
高配点の大会(19プレミア、21東京五輪、23WBC)の本戦にしっかり出場し、いずれも好成績 を残した両国。
U世代は全体的に🇺🇸が優勢。しかし唯一 U23 だけは 🇲🇽が大差でリード しており(🇲🇽2位と4位、🇺🇸2連続不参加)、その差が世界ランクの決め手となったか。
🇻🇪ベネズエラ(6位)
🇩🇴ドミニカ共和国(9位)
🇵🇷プエルトリコ(12位)
言わずと知れた 野球強豪国 たちではあるが、最高配点の 19年プレミア12 では 3ヶ国とも揃ってOPラウンド敗退。
その後の4年間が3ヶ国の明暗を分けた……と書きたかったが、3ヶ国とも全体12位に入れたので明暗は分かれなかった(笑)
🇻🇪U23優勝(21年)に加えて 23WBC では ベスト8。21東京五輪は最終予選決勝で敗退したが、どの大会でも及第点以上の成績 は残し、着実にポイントを積み重ねていった。
🇩🇴U世代ではあまり結果を残せず、23WBCでは惜しくも1次R敗退(ベスト12)。しかし中南米諸国で唯一の 21東京五輪 で本戦に出場でき、結果は3位。
この分の貯金は大きく、全体9位に落ち着いた。
🇵🇷23WBC では ベスト8 だったが、他には U世代も含めて目立った結果を残せておらず、一時期は 全体16位まで落ち込んでいた ほど。ただ全体13位で迎えた 23年のU18 で 5位 となり、ほぼ滑り込みのような形で全体12位に浮上できた。
🇳🇱オランダ(7位)
上記3ヶ国と似たような境遇のオランダ。ただし、その目をヨーロッパに向けたら話は変わる。
基本どの世代でも 欧州枠(およそ2〜3枠)を勝ち上がれる実力 を持っており、ほぼ確実に本戦に出場できるため、上記3ヶ国と違ってポイントを稼ぎやすい環境ではあるだろう。
🇨🇺キューバ(8位)
亡命問題 や 代表の高齢化問題 などもあり、19プレミア や 21東京五輪 では 結果を残せず、一時期は 当落線上付近まで全体順位を下げていた。
しかしその後の U23 では、大会期間周辺で大半の選手が亡命する事件が起きるも、2大会連続本戦出場 と一定の結果を残すことに成功。
23WBC では、過去に亡命経験のある選手をチームに加えて ベスト4入り を果たし、全体12位以内を守りきった。
🇵🇦パナマ(10位)
19プレミアは13位で出場できず、21東京五輪は予選出場権すら獲得できなかった。
しかし、23WBC では 予選を圧勝で通過 すると、本戦ベスト16(グループ4位)で残留を決める。その後の U18 でも 本戦に出場 したことで、全体12位以内をキープできた。
実は U世代ではそれなりの安定感 を見せており、U18の期間内3大会の全てで本戦に出場している7ヶ国(🇯🇵🇺🇸🇰🇷🇹🇼🇳🇱🇵🇦🇦🇺)のうちの1つ である。
(日韓台 と アメリカ は言わずもがな。オランダ と オーストラリア は地域予選敗退が考えられにくい。そんな中、強者揃いの アメリカ大陸予選を毎回勝ち抜いているパナマ はもっと讃えられるべき)
🇦🇺オーストラリア(11位)
19プレミア では初出場ながら スーパーラウンド進出(結果は6位)。23WBC でも 初のベスト8進出 を果たすなど、近年目覚ましい躍進を見せている。
正直 オセアニアでは無双状態 で、不戦勝での世界大会本戦出場も(おそらく)ある ため、欧州大会や欧州予選で試合があるオランダよりもポイントを稼ぎにくい環境だと思われる。
(おまけ)
🇨🇴コロンビア(13位)
19プレミアは14位で出場できず。21東京五輪ではアメリカ大陸予選で敗退。だが、U23の2大会で 3位 と 5位 になるなど大健闘を見せ、23WBC前には 全体11位まで順位を上げた。
しかし、23WBC でまさかの グループ最下位 に終わってしまい、一気に 全体16位まで転落。最終的に 全体13位まで巻き返した が、全体12位までは届かなかった。
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