体操部の先輩・坪井康晴に憧れ 一気に花開きつつある静岡のルーキー村松将平

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【(C)BOATRACE 村松将平】

ボートレース浜名湖では今、「BTS玉川26周年記念 Wave21杯」が開催されている。最終日は4日(振替休日)だ。
きょう11月1日(シリーズ2日目)終了時点の得点率上位は次のとおりである。(カッコ内は3日目の出走レースと艇番)

梶野 学志 9.67(3R2号艇・12R6号艇)
星  栄爾 9.67(2R4号艇・11R6号艇)
新田 雄史 9.25(7R5号艇・11R2号艇)
三浦洋次朗 8.50(7R2号艇)
本多 宏和 8.33(3R4号艇・9R6号艇)
大場  敏 8.00(2R6号艇・12R2号艇)
深川 真二 7.75(4R5号艇・9R4号艇)
土井 祥伍 7.67(5R6号艇・11R3号艇)
寺本 昇平 7.67(2R5号艇・6R1号艇)

得点率トップタイの梶野学志は現在A2(対象期間勝率6.15)ながら、来期適用勝率を6.90とし、A1復帰。2023年7月の戸田一般戦以来優勝はないが、その実力を考えればこのまま突っ走る可能性は高い。

【(C)BOATRACE 村松将平】

こうした実力者に胸を借りるどころか、対等以上の戦いをしている若者がいる。
得点率6.67で13位タイにつけている133期の村松将平(静岡出身・静岡支部24歳)【写真2枚】である。

3年半の社会人経験を経て4回目の養成所受験で合格。昨年11月に蒲郡でデビューした24歳は、今年10月半ばの桐生一般戦3日目に4コースからまくり差しを決め水神祭。その切れ味光るターンで周囲を驚かせたが、そのシリーズの最終日になんと連勝。先輩レーサーらをうならせている。

「小柄(身長166㎝)だったこともあり父親からすすめられました。実際にレースを見て、その迫力とカッコよさに惹(ひ)かれました」とプロレーサーをめざした動機を語る目は遠くをみている。それは「SGウイナー」への道だ。

静岡県立浜松城北工業高校では体操部に所属。ミスの許されない厳しい競技を通じ心身を鍛えてきたアスリートは「体操部の先輩である坪井康晴選手が憧れです」と言う。
SGウイナー坪井康晴のメンタルやフィジカルは浜松城北工業高校体操部で培われていたのだ。さらに、「学校に坪井さんの写真やトロフィーが飾ってあり目標となりました。SGレーサーになるとともに人として尊敬される人物になりたいです」と村松将平に語らせるほど、坪井康晴は青年の心をつかむ道しるべ的な存在なのである。

きょう11月1日、浜名湖7Rで4コース差しを決め、自身通算4つ目の白星を挙げた村松将平は今まさに成長一途。その開花のプロセスを目の当たりにできる浜名湖に注目したい。
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