2季ぶりに実現したバルセロナダービー。意地を見せたいエスパニョール、バルサの独走を止められるか

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11月3日の現地時間16時15分より、バルセロナとエスパニョールによる今季最初のバルセロナダービーがキックオフを迎える。バルセロナの町をホームとする2クラブのファンに特別なモチベーションをもたらす一戦は、エスパニョールのラリーガ EA SPORTS 復帰により2シーズンぶりに復活した。

今月29日に創立125周年を迎えるバルセロナ、10月28日に同124周年を迎えたばかりのエスパニョールの双方にとって、今節は特別なタイミングで迎えるダービーとなる。しかもエスパニョールが1997〜2009年に渡って本拠地として使用してきたエスタディ・オリンピクが舞台となるダービーという意味でも、いつもとは一味違う意味合いがある。

エスタディ・オリンピクでバルセロナダービーが行われるのは、少なくともラリーガ EA SPORTS では今回が最後になる可能性が高い 【(C)LaLiga】

最後のダービーは一昨期の第34節。バルセロナがRCDEスタジアムでの一戦を4ー2で制し、リーグ優勝を決めている 【(C)LaLiga】

バルセロナは現在、手がつけられない状態にある。難敵バイエルン・ミュンヘンを4ー1で破ったチャンピオンズリーグに続き、敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われた先週末の「エル・クラシコ」も4ー0で大勝。ここまで10勝1敗の勝ち点30、37得点11失点という圧倒的な成績により、早くもラリーガ EA SPORTS では独走体勢を固めつつある。

ロベルト・レバンドフスキ、ラフィーニャ、ラミン・ヤマルが形成するトリデンテは欧州10大リーグで最多の25ゴールを量産。ここまでレバンドフスキが14ゴール、ラフィーニャが6ゴール、ヤマルが5ゴールを挙げている。さらにはラフィーニャとヤマルがリーグ最多の6アシスト、レバンドフスキも2アシストを記録し、3人で全37ゴールの67%を生み出していることになる。

先週末のクラシコでは守備陣が新たな記録を樹立。巧みなラインコントロールにより、レアル・マドリーのFW陣から今季のラリーガ EA SPORTS で最多となる12回のオフサイドを誘発している。

絶好調のトリデンテは合計25ゴールを量産。レバンドフスキは得点ランキングの首位を独走している 【(C)LaLiga】

そんなバルセロナに対し、エスパニョールは虎視眈々と番狂せを狙っている。勝ち点10の17位という現状は喜ばしいものではないが、上位陣とも良い内容で戦えていることはプラス材料だ。実際、第3節アトレティコ・デ・マドリー戦では敵地リヤドエアー・メトロポリターノから勝ち点1を持ち帰っており、第6節レアル・マドリー戦も最後の25分間までは善戦している。

マノロ・ゴンサレス監督率いるエスパニョールは今季のラリーガ EA SPORTS 残留と長期的視野に立ったチーム強化の実現だ。そのための鍵を握るのはチーム1の得点力を誇るハビエル・プアドであり、最後尾からチームを支える守護神ジョアン・ガルシアである。後者はここまでラリーガ最多の47セーブを記録。アトレティコ戦では今季最高のパフォーマンスを発揮し、スコアレスドローに持ち込む立役者となっている。

プアドはここまでチームトップの3得点。2年前のダービーでもゴールを決めている 【(C)LaLiga】

ジョアン・ガルシアはチームが19失点を重ねる中、リーグ最多の47セーブを記録している 【(C)LaLiga】

エスパニョールが最後にバルセロナに勝ったダービーは、イバン・デラペーニャの2ゴールにより2ー1で制した2009年の一戦まで遡る。2018年のコパデルレイ準々決勝ではホームの第1戦を1ー0で手にするも、敵地の第2戦で逆転されている。

向かうところ敵なしのバルセロナにとっては、独走体勢をさらに固めるチャンス。その傍ら、負ければ降格圏への転落もあり得るエスパニョールは、果たして圧倒的不利な戦前の予想を覆すことができるのか。

最後にエスパニョールがダービーを制したのは18年1月のコパ準々決勝第1戦。オスカル・メレンドが唯一のゴールを決めている 【(C)LaLiga】

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