〔ティーチングプロ選手権/FR〕キャリアベスト63を叩きだした大瀧一紀が劇的な逆転で初優勝を飾る 東北への思いを忘れずに
ーーー最終ラウンドーーー
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最終ラウンドは首位とは5打差のイーブンパーまでに21名がひしめく混戦だった。“ティーチングプロ日本一”という称号を狙い、120名の決戦の火ぶたが切られた。5アンダー首位スタートの桐島崇文、3アンダー3位スタートの竹中智哉がスコアをじわり伸ばしていたが、最終組から5組前の大瀧一紀が前半で4つスコアを伸ばして、一気に順位をあげたきた。競技委員も「すごく飛ばす選手がいる」と噂していたのが、大瀧だった。
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ハーフターン後は安全なプレーを心がけて、12、13番で連続バーディ。ここがゾーンスイッチを入れたタイミング。15番パー5で「ティーショットが上手く打てたらチャンス」とフェアウェイから残り245ヤードを3番アイアンで50センチに着けるスーパーショットでイーグルを仕留め、16番もバーディと一気に後続を突き放す。
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「本当に信じられないです。ミニツアーで64を出していたのですが、また試合中にベストハイを出せました」と大瀧は嬉しさをにじませた。
一方、最終組で追い上げをみせていた竹中は、大瀧の猛追を超えることができず、4つスコアを伸ばすにとどまり2打差の2位。「僕も全力でプレーができましたが、それ以上に大瀧さんは素晴らしいプレーをしていました」とライバルの健闘を称えた。
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ティーチングプロB級受講資格のための実技試験がサンコーカントリークラブで行われ、大瀧は難なくパス。念願の講習会に参加し「自分のゴルフにも反映できるような内容がたくさんあって、講習会にはゴルフの魅力が詰まっていました」と教本の理論がすっと自分の中に入ってくる感触があった。だからゴルフレッスンは自分の興味志向に見合った仕事だと、大瀧は自信を深めている。
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最近はレッスン活動に加え「レッスンの経営に関しても興味があって、簿記の勉強もしています」と多忙な日々を送る。「プロゴルファーとして、自分で数字が読めることや、税金の仕組みなどを知ることは必要だと思っています。まだまだ学びたいことはたくさんありますよ」。大瀧の探求心はとどまることをしらない。
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