U18日清食品 中国ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 横井初「明るい雰囲気でチームを引っ張る」鳥取城北(鳥取県)
【©U18日清食品リーグ】
初戦の比治山女子(広島県)戦は73-57、続く松徳学院(島根県)戦も96-41と60失点以下に抑えて迎えた県立下松(山口県)との試合では、オフェンス面では相手のスイッチディフェンスへの対応に苦しみ、得点が思うように伸びませんでしたが、強度の高いディフェンスから速攻へと繋げることで流れをつかみ、93-52で勝利しました。
立ち上がりの重い展開を変えたのは、キャプテンの横井初選手でした。相手に簡単に前を向かせない強度の高いディフェンスを主導し、ディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストを連発。相手ディフェンスの注意を引き付ければ仲間のシュートをお膳立てするなど、果敢にリングに向かっていくプレーでチームに勢いを与えました。
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攻守の中心となる横井選手ですが、もう一つ重要な役割でチームを支えています。石谷ヘッドコーチが「苦しい場面でもいつも笑顔でプレーして、チームを明るくしてくれます」と言う前向きな姿勢です。試合中の横井選手はプレーが途切れるたびに仲間に駆け寄ります。ディフェンスの強度が高いためにファウルになるシーンがあっても、そのたびにファウルをした選手を笑顔で励まし、特に1年生には試合中にもアドバイスの言葉を掛け続けました。
笑顔でプレーすることについて横井選手は「意識してやっています」と照れながら明かしてくれました。「暗い雰囲気では調子も下がってしまいます。まず私が明るい雰囲気でプレーすることで、周りも影響されて楽しくできるというモチベーションでやっています」
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その影響は試合以外にも出ています。10月19日と20日に行われた試合は鳥取城北が会場だったため、受付などの大会運営を担当したのは鳥取城北の選手でしたが、受付担当の1年生も明るい声で挨拶をし、大会運営の仕事にも前向きに取り組んでいました。
10月20日に行われた倉敷翠松(岡山県)との事実上の決勝戦は、一進一退の攻防が続きましたが、最終スコア80-77で勝利。試合前に横井選手は「絶対に優勝したい」と語っていた通り、優勝を決めて「めっちゃうれしいです!」と満面の笑みを見せました。「今大会を通して一人ひとりがトライすることを意識して、それができていて良かったです。いろいろなチームと試合ができて、『U18日清食品 中国ブロックリーグ2024』は楽しかったです」
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