〔福岡シニアOP/FR〕マークセンが今季シニア初優勝、完全優勝で大会2勝目、通算勝利数「23」に記録更新「日立3ツアーズに出場したい」

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第8回福岡シニアオープンゴルフトーナメント 最終ラウンド

「第8回福岡シニアオープンゴルフトーナメント」の最終ラウンドが10月27日(日)、福岡カンツリー倶楽部和白コース(6,588ヤード/パー72)でシニアプロ78名、アマチュア46名が参加し、大会の頂点を目指した。8アンダー首位でスタートしプラヤド・マークセン(58)が1イーグル5バーディ、2ボギーという内容でスコアを5つ伸ばし、2位とは3打差をつけて完全優勝を果たし、2年ぶり大会2勝目をあげた。マークセンは勝ち星を「23」まで伸ばし、シニア最多勝利数の記録を更新。過去4度キングオブシニアのタイトルを獲っている王者が復活の兆しをみせた。優勝賞金700万円を獲得し、賞金ランキングは5位に浮上。3打差2位にはI・J・ジャン(51)と鹿志村光一(55)が入った。前年覇者の宮本勝昌(52)は74とスコアを伸ばせず、27位で大会を終えた。

また最終日には倉本昌弘(69)が67で回りエージシュートを達成。シニアからジュニアへと地域スポーツを応援する大会で、会場には近郊の小学校からジュニアが訪れてゴルフ体験をするなど、イベントも盛大に行われた。

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最終日最終組は首位8アンダーにマークセン、7アンダーにジャンと山下。さらに2打差で宮本というメンバーが揃い、凌ぎを削る展開が予想されていた。ところが、スタート1番パー5ホールでマークセンがセカンド残り240ヤードを5番ウッドでグリーンキャッチに成功。ピンまで10ヤードのイーグルパットを沈め、優勝へのアクセルを一気に踏み込んだ。「今日は優勝するぞ」とマークセンはスイッチを切り替えたのだ。2番はボギーにしたが、3番、5番でバーディと流れに乗る。後半に入り10、11番でも連続でスコアを伸ばし、上がってみればマークセンが他者を寄せ着けないひとり勝ち。堂々の大会2勝目を挙げたのだった。

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毎年まわっていて、グリーンがよく分かっていますから、自分の経験と勘でカバーできました」と冷静な状況判断でゲームを進めた。「このコースで優勝しているので、相性は良いです。グリーンがすごくきれいに整えられていて、速いグリーンスピードが自分に合っていました」と笑顔をのぞかせる。

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マークセンは福岡シニア含め今季10試合に参加。トップ10入りは7回、そのうち2位が2回と調子を上げつつあった。「シーズン初めは成績もよくなかったのですが、1試合こなしながら手ごたえはありました。2位もあったので、優勝に対して焦りはありませんでした」と今年の状況を俯瞰していた。昨年の賞金王争いは、宮本にタイトルを奪われ約1340万円差でマークセンは2位に終わった。それでもシニア9年目を迎えるベテランは、経験と勘が熟成されてくる時期。チャンスがやってくれば、ここぞとばかりにゲームの流れを掴むことができるのだった。

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マークセンは2017年の日本シニアオープンで2位に8打差をつけて完全優勝しているが、その記録は福岡で(ザ・クラシックGC)で達成されたもの。「今年の初勝利を福岡で挙げられたことは、優勝経験のある土地だからこそという感じはしています」と思い返す。

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この優勝を機に、残り2戦の戦いに向けては「まずは(翌週の)コスモヘルス試合で頑張りたい」と口元を引き締めた。「昨年も出場した年末の日立3ツアーズに出場して、シニアツアーを盛り上げたいです」。マークセンは柔らかい笑みを浮かべて、シニアの“ヤングボーイ”と共演することに目標を定めた。今年のシニアツアー賞金王、そして賞金シード争いが面白くなってきた。

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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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