【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#7“慣れない環境の中、自力を魅せたマレッツが開幕7連勝!!”

日本ペイントマレッツ
チーム・協会

【Ⓒ日本ペイントマレッツ】

10/20(日) 日本ペイントマレッツ 3-1 京都カグヤライズ

【第1マッチ(ダブルス)】横井 咲桜・青木 咲智 1-2 出雲 美空・平野 朝日(11-8/3-11/7-11)
【第2マッチ(シングルス)】横井 咲桜 3-0 出雲 美空(11-10/11-6/11-5)
【第3マッチ(シングルス)】橋本 帆乃香 3-0 枝廣 瞳(11-10/11-8/11-9)
【第4マッチ(シングルス)】佐藤 瞳 3-0 松島 美空(11-8/11-5/11-1)

ららぽーとEXPOCITY試合会場 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】

商業施設でのホームゲーム2日目。初日の雨模様と打って変わって秋晴れが広がり、会場の明るさが一変。時間によっては会場に陽射しが差し込む場面もあった光、空間、音など全てにおいて体育館や劇場型のとは異なる商業施設。チームもいつもと違う環境に対し、試合前の調整や工夫について監督・選手に話を聞いてみた。

大嶋監督は「練習場が狭く、軽くしか打てないことを想定し、いつも以上にアップをすること、照明や光がいつも以上に差があるので、目を慣らすために早めに会場に戻ることを意識して選手にアドバイスしました」と教えてくれた。
横井選手は「最初は見づらい部分はあったんですけど、打球感はよくて、細かく調整することなくプレーできました」と話してくれた。環境のせいにはしない、横井選手らしい言葉だった。橋本選手からはこんな言葉が返ってきた。「普段体験することがない貴重な体験と前向きにとらえて、安藤トレーナーにフォローしてもらい、1~100まで想定して準備ができたおかげで良い状態で試合に臨めました」第3マッチ開始前に太陽光がコートに入り込み、開始が遅延するトラブルがあったにもかかわらず、待機している間も士気を絶やすことなく準備し、ゲームに臨んでくれたと感じた。「ボールが見にくかったり、館内放送があったり、普段と違うことに驚かない!ナーバスにならない!気になったら負け!と自分自身を集中させていました」と第4マッチを戦った佐藤選手はこう話した。いつものゲームにも増して集中力が高いと筆者は感じた。
一方、青木選手は独特な雰囲気の影響を一番受けていたようだ。「初めての商業施設で普段より緊張してしまって少し硬くなったけど、これも経験と思って試合に臨みました。緊張はとにかく腕を振って払拭しました」昨シーズン、グランフロントで実施したホームゲームを経験していない青木選手にとっては、この商業施設での試合をイメージしづらかったのかもしれない。

Tリーグは体育館だけではなく、ホールや商業施設などにコートさえ設置できれば色々なところで公式戦が開催出来る。“ららぽーとEXPOCITY”でのゲームではとてもたくさんの人が足を止めて観戦してくれた。今回がきっかけでTリーグへ興味を持ってくれる人もいるかもしれない。選手の素晴らしいプレーをもっと多くの皆さんに観戦してもらいたいと切に思った。

横井選手にアドバイスをする福本コーチ(左から2番目) 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】

今日の試合、会場だけでなくコーチも環境が変わっていた。初日にはベンチコーチに入っていた坂本コーチが不在だった。同コーチに代わり横井選手、青木選手のベンチコーチに入り熱くアドバイスをしていた福本コーチだ。ベンチコーチをする際のアドバイスについて聞いてみた。「今日のダブルスは丁寧に行き過ぎて選手の良いところをださせてあげられなかったです。長短のあるサーブやレシーブ、相手にプレッシャーをかけるようパターンを混ぜて、自分たちの得意なパターンでやらせてあげることが出来ませんでした。大嶋コーチからも試合後にアドバイスをいただいたのですが、対戦相手のプレーを防ぐだけではなく、あえてやらせてそれを狙っていくことなども頭にいれて実行させるべきだったと思います」とダブルスの試合を落とし、ベンチコーチの責任を感じていた。鍛錬するのは選手だけではない。コーチもその腕を磨き選手とともに成長していくのだ。

登録メンバーである監督、コーチ、選手、トレーナー全員で今後も“頂”に向かって、勝利を刻んでいってくれるであろう。
(Text by Ocan/ Photo by Yusuke Nakanishi)

☆Today's ONE Shot☆photo by Yusuke Nakanishi

中断明けの第3マッチ、第3ゲームの最後の得点シーン。橋本選手の集中力は最後まで途切れることなく試合の流れを作ってくれた。 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】

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著者プロフィール

日本ペイントグループ女子卓球チーム「日本ペイントマレッツ」は、2017年4月に誕生し、2018年に卓球のTリーグが発足すると同時にTリーグに参画しました。 世界で活躍できるトップ水準の選手育成と排出を目標に掲げ、各地域での子ども向け卓球教室の開催やこども卓球台の寄贈などを通じて「卓球」の魅力と可能性を広げ、更なる発展に貢献しています。また、卓球で“ヒト”と“ヒト”をつなぎ、ホームタウンである大阪の街や生活に活力と夢、彩を与えています。

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