聖地・甲子園で準硬式 クラファンも実施中/第3回東西対抗日本一決定戦

全日本大学準硬式野球連盟
チーム・協会

【全日本大学準硬式野球連盟】

 11月21日、阪神甲子園球場において「〜三機サービス杯〜全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会」が行われる。この大会は、大学準硬式野球の認知度向上ならびに社会に役立つ人材育成を目的とし、2022年から全日本大学準硬式野球連盟の主催によって行われている。3年目を迎えた今年も全国からの応募者に書類審査が実施され、卓越したスキルと確かな人間性を兼ね備えた選手・スタッフが選出された。

野球をするだけでない、人間成長の場に

 当日は東西2チームにわかれ、1試合の東西対抗戦を行い日本一を決定する。全国の強豪大学から、その中でも優れた実力を持った選手たちが聖地・甲子園に一同に会し試合を繰り広げる。いわば準硬式野球界のオールスターゲームであり、純粋な野球観戦としても見応えのある、迫力満点の試合が展開される。しかし、この大会の魅力は野球だけではない。東西対抗戦は3日間の遠征の一部として行われ、その遠征では野球の他にもキャリアガイダンス、インティグリティ研修など、豊かな人間性を身に付けられるプログラムが多く盛り込まれている。準硬式野球では、野球を通じて社会に役立つ人材を育成するはたらきも重要視しており、今大会はまさにその象徴のような存在である。

甲子園大会プロジェクトチーム・鈴置結希奈学生委員長(3年=大阪教育大学)も、「野球から社会への繋がりを意識しながら今大会に取り組めることが、準硬式野球であることの意義」としたうえで、「『甲子園で』という夢をもった選手やスタッフが思う存分輝けるようサポートし、学生委員長という貴重な機会を楽しみ全力で取り組みたい」と意気込みを語った。

昨年度のインティグリティ研修の様子。学生からも発表の場が設けられ、積極的な意見交換が行われた。 【全日本大学準硬式野球連盟】

クラウドファンディングも実施中

 先ほど準硬式野球の特徴として人材育成を挙げたが、もう一つ大きなテーマと呼べるものがある。それが「学生主体」だ。準硬式では普段の各地区のリーグ戦から全国大会まで、多くの部分が学生の手によって作り上げられている。この仕組みは学生自身の自主性と積極性の上に成り立っており、それはこの甲子園大会でも同じである。今大会も運営活動や各種調整、広報などは学生を中心にして展開されており、学生により構成された甲子園プロジェクトチームが果たす役割は非常に大きい。しかしながら、資金面に関しては学生の力のみでは難しく、現在プロジェクトチームが主体となってクラウドファンディングを行っている。支援金を運営費や広報活動費として活用し、この大会を成功させることで更なる準硬式野球が認知度を向上させ、人材育成の場となることを狙いとしている。

 鈴置学生委員長も「定期的に活動報告もしており、こちらも学生主体で尽力しておりますので、温かいご支援のほどよろしくお願いいたします」と支援を呼びかける。

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(文:白村崇/東北大学3年=旭丘)
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著者プロフィール

準硬式野球は大学軟式野球競技として昭和20年代にスタートして以降、大学スポーツとして歴史を重ねてきました。2023年現在は約270校、約9400人が加盟。『学業とスポーツの両立』を体現するため、文系・理系・医歯薬系を問わず学生は活動しており、大学の講義・実験・実習を最優先にしてから本気で野球に取組んでおります。また、野球経験を問わず、未経験者、ソフトボール経験者、軟式経験者、女子選手などを積極的に受け入れ、ダイバーシティ・インクルージョンを実現しております。

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