U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 男子 大会レポート 柳内海輝「チームを勝たせる選手になります」県立福島商業(福島県)

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【©U18日清食品リーグ】

この2年連続で「日・韓・中ジュニア交流競技会」で指揮官を務めた水野慎也ヘッドコーチの下、粘り強いバスケが光る県立福島商業ですが、メンバー入りしている選手の中に190㎝台の選手はいません。それでも持ち味のディフェンス力を武器に、インターハイ県予選では最大のライバルである福島東稜(福島県)に逆転勝利を収め、5年ぶり11回目の本大会出場を勝ち取りました。

福島東稜は昨年の「U18日清食品 東北ブロックリーグ2023」で優勝した強豪で、なおかつ昨年からの主力が多く残るチームだけに、県立福島商業にとっては会心の勝利でした。「強豪チームに粘って食らい付いて、最後に1点差で勝つゲームをするのが理想」という水野ヘッドコーチの思い描いた粘りを体現してのインターハイ出場でした。

そこからさらなるレベルアップのために臨んだのが、初出場となった「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」です。県立福島商業の成績は5勝1敗で2位。初優勝を遂げた八戸学院光星(青森県)には僅差で敗れ、5勝1敗で並んだものの直接対決の結果で2位となりました。優勝を逃した悔しさはありつつも、水野ヘッドコーチは「収穫はとても大きかった」と振り返ります。

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「私たちにはサイズがないので、40分間全員でディフェンスとオフェンスをしなければなりません。そのためにはこのリーグ戦方式の大会で、様々な選手起用や戦術を試して選手層を厚くして、内容を重視したゲームをしたいという思いがありました。リーグ戦を通じて2年生が台頭し、チャンスをつかむ選手が出ましたし、東北の強豪相手に粘り強く戦えたことで成長を感じた6試合になりました」

5勝1敗の中でポイントとなった試合は3つありました。9月7日の初戦で仙台大学附属明成(宮城県)に72-66で競り勝つ幸先の良いスタートを切り、ダブルヘッダーの羽黒(山形県)戦では81-63で走り勝ちしました。2週間後、9月21日の八戸学院光星戦では最大20点差のビハインドを負いましたが、終盤に逆転しました。80-90で敗れはしたものの、自分たちの理想とする粘りを見せました。

この3試合で大活躍をしたのがキャプテンの柳内海輝選手です。柳内選手はガードとしてアシストを生み出し、ここぞという場面で得点を取り、強いフィジカルを生かしてディフェンスで粘る、チームを支える大黒柱です。水野ヘッドコーチが掲げた「内容を重視して」戦った結果に柳内選手も手応えを感じており、チームの成長をこのように語りました。

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「仙台大学附属明成との試合ではディフェンスで前から当たられて、球際も強かったので、スクリーンをかけてもフィジカルに守られてしまい、1対1をするのが難しかったのですが、粘って勝つことができました。羽黒はディフェンスが下がり気味だけど頭を使って戦うチームです。そこに走り勝つことができました。八戸学院光星には留学生がいて高さがある分、試合の入り方は悪かったけど、一度は20点差を逆転できたことで自分たちの粘りは出せました」

「僕たちのチームは小さいので、リバウンドもパスもルーズボールも全員がやらなくては勝てません。得点を取る自分が目立つかもしれませんが、3年生はみんなが自覚してそれぞれの仕事をしているし、この『U18日清食品 東北ブロックリーグ2024』で2年生が多く起用されてチームが底上げされたのも良かったです。東北の強豪チームと対戦できて、良い収穫になりました」

そして頼れるチームのリーダーとして、柳内選手は今後の目標を明確に掲げました。「自分の一番の仕事は得点を取ることですが、ガードとしてアシストやディフェンスをすることや、キャプテンとしてチームをまとめることも重要です。そして何より、自分はチームを勝たせる選手になります。東北の強いチームと連戦したことで、さらに自分がやらなければと感じました」
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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