雨のホームグラウンドで見せた"TAKE YOUR SHOT" プレシーズンマッチ 三重H戦に勝利!
仕事人のフォワード陣とタレント揃いのバックス陣で挑む2戦目
プレシーズンマッチ2戦目は雨天の中の試合となった 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】
この相手に対してスピアーズは1戦目のウォーターガッシュ戦でリザーブに入っていたメンバーをスタメンに起用。
フォワードには、1列目に山本選手やイジ―選手といったフィールドが自慢のプロップを置き、2列・3列にはベテランの青木選手を筆頭に仕事人の日本人選手が揃う。
バックスには先週の試合が復帰戦となった9番岡田選手と10番岸岡選手の早稲田大学出身ハーフ団でチームをリード。注目はリカス選手とテアウパ選手の両センター陣と、前回の試合でも大活躍だっハラトア選手、山﨑選手、山田選手のバックスリー。
フォワードが直向きな仕事でボールを出し、アグレッシブなバックスで点を取る、そんな試合展開が期待できる。
キックオフ直前から降り始めた雨は、徐々に強さを増し始める。やや蒸し暑さの残る濡れたグラウンドの中、ヒートボールでキックオフ。
ヒートはこのキックを浅めに蹴り込みマイボールにしようとするが、スピアーズは確実にキープ。
ここからスピアーズは、実直なプレーにより安定した試合運びを見せる。
相手陣に入りフォワードの近場の突進で前にでると連続攻撃からゴール前に迫り、10番岸岡選手が相手ディフェンスを見てキックでインゴールにボールを転がす。
これに反応したハラトア選手がデッドボールラインぎりぎりでボールを抑えて前半3分に先制。
これで勢いをつけたスピアーズは続く6分にもキックカウンターから岸岡選手が、10分にはモールから展開して山﨑選手がトライを奪い15点をリードする
前半のバックスの3トライに絡んだ10番岸岡選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】
また前の試合で課題となっていたディフェンスでは、ラインアウトやブレイクダウンで球出しを遅らせたところに、テアウパ選手やリカス選手といったセンター陣がハードなプレッシャーで相手のミスを誘い失点を許さない。
前半をほとんどの局面で有利に進めたスピアーズは、その後モールからスカルク選手がトライを奪う。
前半終了間際には1トライを許したものの、20対7の13点リードでこの試合を折り返す。
梁川選手はオリー選手に変わり急遽前半からプレー。前後半を通じて新人とは思えぬ存在感を出して勝利に貢献した 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】
この試合でもハードタックルで相手の攻撃を潰したテアウパ選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】
この後半投入された北川選手と松波選手のベテランプロップ陣が、後半の先制点のチャンスを作る。相手ボールスクラムとなった後半ファーストスクラムを押しきると、相手ペナルティを誘い、ゴール前ラインアウトに。
このチャンスを活かしたフォワード陣は、得意パターンのラインアウトモールでアシペリ選手がトライする。
ただ相手も手ごわく、後半20分すぎに左サイドを走り切られてトライを許す。スピアーズにとってここからは苦しい展開に。
その後のリスタートから、なかなか相手陣に入ることができず、約15分の間ゴールラインを背負う防戦一方の状態が続く。
だがこの苦しい状況をなんとか粘り、得点を与えないまま後半40分に相手陣に入ると、連続攻撃からスクラムハーフの古賀選手がインゴールにダイブしトライ、その後の島田選手のゴールも決まり32対14でノーサイドとなった。
相手にタックルされながらもグラウディングを成功させた古賀選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】
しかし、選手たちが80分を通して発揮した攻めの姿勢やチャンスを確実にスコアに重ねた実行力は、今シーズンのスローガンである「TAKE YOUR SHOT」を体現していたと言える。
同じ千葉県を拠点とするこの千葉ダービーでも攻めの姿勢が見られることに期待したい。
文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ