セレッソ大阪【J1リーグ第34節 C大阪vs.磐田】守備の安定を継続させつつ、攻守にアグレッシブな姿勢も発揮し、ホームで3連勝を目指す

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【CEREZO OSAKA】

連勝を飾った明治安田J1リーグ第33節・浦和レッズ戦から約2週間が空いた今節。セレッソ大阪は、3連勝を目指してホームにジュビロ磐田を迎え、明治安田J1リーグ第34節に挑む。

明治安田J1リーグ第31節・湘南ベルマーレ戦で9試合ぶりの勝利を掴んで以降、3勝1分とV字回復に成功したセレッソ。その要因は、「守備の安定が大きい」と指揮官は断言する。3バックのシステムを採用しつつ、「決して引いてゴールを守るやり方ではなく、基本的にボールを奪いにいく守備を目指しています」(小菊昭雄監督)と話すように、直近の2試合、ガンバ大阪戦と浦和戦では、特に前半は前からアグレッシブにプレスをかけることで、相手を自陣に閉じ込める戦いぶりを見せた。「守備のところが戦術的にも明白になり、全員が同じ方向に向かってやれていることが失点ゼロという結果にも出ていると思います。一人ひとりの戦術理解が整理されたことが大きいと思います」と西尾隆矢も振り返るが、前線の1トップ2シャドーから始まる11人全員での連動した守備が、現在の好調を支えている。前からしっかり限定することで、西尾を含めた後ろ3枚も、より狙いを持って相手の攻撃陣に寄せることができている。今節は、磐田が同システムでのミラーゲームを仕掛けてくる可能性もあるだけに、「局面、局面の1対1で負けないこと」(西尾)はより重要になる。前節の磐田はジョルディ クルークスが起点となり、鋭いカウンターを見せていた。熱い気持ちでプレーする選手だけに、ヨドコウ桜スタジアムでのプレーに気合いも入っているだろう。彼を抑えることも今節のミッション。当日は雨の予報もあり、グラウンドがスリッピーになる可能性もあるだけに、いい形でクロスやシュートに持ち込ませないことが必要だ。攻撃では、相手のウィングバックを引き出し、背後を狙って、3バックを横にズラすなど、スペースをうまく作り、レオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、北野颯太を中心にゴールへ迫りたい。

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磐田は降格圏の18位に位置しており、17位とも勝点6離れている。まさにJ1残留へ後がない状況であり、今節へ向けて並々ならぬ意気込みで臨んでくることは想像に難くない。「試合の入りは特に大事。そこで受けてしまうと良くない。球際や走り負けないこと、勝ちたい気持ち。そこは戦術面と同様に大切なポイントになる」と指揮官も指摘するが、先日の大阪ダービーで見せたような、相手を飲み込む気迫は今節もしっかりと発揮していきたい。セレッソもラスト5試合に懸けるモチベーションは高い。結果次第では最大で3位まで食い込める可能性があり、4位で終われば来季のAFCチャンピオンズリーグ出場の可能性も残る。また、11日には、「契約期間満了に伴い、小菊監督が今シーズンをもって退任すること」が発表された。「感謝という言葉しかありません。残り5試合、まず目の前のジュビロ戦で必ず勝点3を取って、最後まで全部勝って終わることが、僕たちができる小菊監督への唯一の恩返し」と西尾もチームの思いを代弁する。27年間セレッソ一筋で尽力された指揮官の貢献に報いるためにも、1戦1戦を大事に戦い、より上位で今季を終えることが求められる。

【CEREZO OSAKA】

今節に臨む心境について、「クラブに対して、セレッソファミリーの皆様に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。その感謝の気持ちを表現する手段としては、とにかく1試合1試合、精一杯の準備をして、勝利をお届けすること。それに尽きると思います」と述べた小菊監督。4戦無敗の攻守を発揮するとともに、スタジアム全体でより強いパワーを結集させて磐田を迎え撃ち、3連勝で、さらなる上位進出を目指す。
(文=小田尚史)
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