ラリーガ EA SPORTS、第10節プレビュー

ラ・リーガ公式
チーム・協会

【(C)LaLiga】

10月の代表ウィークを経て、今週末よりラリーガ EA SPORTS が再開する。首位バルセロナと2位レアル・マドリーにとっては、来週末の第11節に控える直接対決「エル・クラシコ」も見据えての一戦。お互いにとって前半戦最大の山場となる大一番を前に、勢いをつける勝利を手にすることができるか。

【(C)LaLiga】

【(C)LaLiga】

今節の幕を開けるのは10月18日(金)のアラベス対バジャドリー。今季のアラベスは好スタートを切ったものの、ここに来ての3連敗で13位まで後退。開幕戦の勝利を最後に8試合も未勝利が続き、19位に沈むバジャドリーとのホームゲームは、残留争いから距離を置くためにも絶対に落とせない一戦となる。

10月19日(土)の1戦目はアトレティック・クルブ対エスパニョール。アトレティックは9月の4試合を3勝1分で駆け抜け、一時5位に浮上。ニコ・ウィリアムスが欠場した前節はジローナに惜敗したものの、今節はニコの復帰も間に合った。上位争いに踏みとどまるためにも、ここまでアウェーでは1勝も挙げられていない(1分3敗)エスパニョールとのホームゲームでは確実に勝ち点3を稼ぎたいところだろう。

続くオサスナ対ベティス、ジローナ対レアル・ソシエダはいずれも来季のヨーロッパ行きを目指すチーム同士の対戦となる。ベティスは前節セビージャとのダービーに惜敗。しかも代表ウィーク中に絶好調のジオバニ・ロチェルソが負傷し、4〜6週間の離脱を強いられた。一方、現在5位と好調のオサスナはここまでホームでは4勝1分と勢いに乗っており、2節前のバルセロナ戦に続く金星に期待がかかる。

ジローナは前節アトレティック戦で5戦ぶりの勝利を手にし、チャンピオンズリーグでの2連敗を含めたどん底から脱出。だが代表ウィーク中にはブライアン・ヒル、ヤセル・アスプリージャ、ジョン・ソリスらが負傷し、8人の離脱者を抱えた状態で今節を迎えることになった。対するレアル・ソシエダも主力の大半が代表帰り。今節に向けた準備期間はないに等しいが、前節アトレティコ・デ・マドリー戦で見せた今季最高のプレー内容を再現できるか。

前節まで6試合で5ゴールを量産してきたロチェルソの離脱はベティスにとって大きな痛手だ 【(C)LaLiga】

レアル・ソシエダは前節、ルカ・スチッチがラリーガ初ゴールを挙げ、アトレティコと1ー1で引き分けた 【(C)LaLiga】

土曜のラストマッチはセルタ対レアル・マドリー。セルタはラリーガ EA SPORTS の対戦では10年以上もレアル・マドリーに勝てていない。しかも今節はエースのイアゴ・アスパスが出場停止。昨季途中の就任でチームを立て直し、今週新たにクラブとの契約を更新したクラウディオ・ヒラルデス監督にとっては困難な挑戦となりそうだ。一方のレアル・マドリーにとっては、直後にドルトムントとのチャンピオンズリーグ、そしてエル・クラシコと重要な連戦を控える一戦。新たな離脱者こそ出なかったものの、主力の大半が代表帰りというハンディキャップもある中、カルロ・アンチェロッティ監督がどのようなマネージメントを見せるか注目だ。

レアル・マドリーはここまで6勝3分と無敗を維持。前節はビニシウス・ジュニオールらのゴールによりビジャレアルを2ー0で下している 【(C)LaLiga】

同じく4試合が組まれている10月20日(日)の1戦目はマジョルカ対ラージョ・バジェカーノ。マジョルカは前節エスパニョール戦の黒星により3連勝の流れが途切れたものの、今節は得点源のヴェダト・ムリキが復帰予定。対するラージョも8月31日のエスパニョール戦を最後に5戦負けなし(2勝3分)と、お互い良い状態で迎える一戦となる。

アトレティコ・デ・マドリーはレガネスとのローカルダービーに挑む。アトレティコはいまだ無敗を貫くものの、ここ4試合で3度も引き分けている。下位チーム相手のホームゲームは必勝を期すべき一戦であり、ディエゴ・シメオネ監督には勝ち切るための采配が求められる。

日曜の3戦目はビジャレアル対ヘタフェ。前節レアル・マドリーとの上位対決に敗れて4位に後退したビジャレアルは、ジェラール・モレノ、アヨセ・ペレスら多くの主力を欠く状態で今節を迎える。一方のヘタフェは、リーグ中断中にアラン・ニヨムの加入を発表。2019〜21年にかけてもヘタフェでプレーした36歳は昨季、隣町の宿敵レガネスをラリーガ EA SPORTS 昇格に導いている。ホセ・ボルダラス監督の信頼も厚く、早くも今節に再デビューを果たす可能性もありそうだ。

ムリキはマジョルカの攻撃に不可欠な存在。今節は4試合ぶりに復帰予定だ 【(C)LaLiga】

ニヨムは昨季レガネスでプレーし、ラリーガ EA SPORTS 昇格に貢献。ヘタフェには3季ぶりの復帰となる 【(C)LaLiga】

日曜の現地時間21時には今節屈指の好カード、バルセロナ対セビージャがキックオフを迎える。バルセロナは代表戦で足を痛めたラミン・ヤマルとロベルト・レバンドフスキの先発有無が不確定ながら、怪我明けのダニ・オルモに加え、長期離脱明けのガビもベンチ入りする可能性がある。一方、昨季に続いてスタートで躓いたセビージャは直近の5試合で3勝を挙げ、12位まで順位を上げてきた。ベティスとのダービーを制した前節の勢いを維持することができれば、首位バルセロナとのアウェー戦でも好勝負が期待できそうだ。

今節を締めくくるのは10月21日(月)のバレンシア対ラスパルマス。共に降格圏に沈む下位チーム同士の対戦となる。バレンシアは今節、主将のホセ・ルイス・ガヤが約7ヶ月ぶりに復帰予定。苦しい戦いが続くチームにとっては嬉しいニュースとなる。一方のラスパルマスはリーグ中断期間に監督交代を敢行。ディエゴ・マルティネス新監督の下、待望の今季初勝利を目指すことになる。

ガビは昨年11月に膝を負傷して以来、約11ヶ月ぶりの実戦復帰が間近に迫っている 【(C)LaLiga】

ガヤは今節、約7ヶ月ぶりに復帰予定。低迷するバレンシアの救世主となることが期待される 【(C)LaLiga】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ラ・リーガ公式サイトです。最新ニュース、各クラブの情報やデータをご覧ください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント