【日本オープンゴルフ選手権・第3R】池村寛世が貯金を切り崩しながらも3日間首位堅守

日本ゴルフ協会(JGA)
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「ラフの深さやピンポジションなど見ていて面白い」

【報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / S.Osawa】

「チャンスがあるなら明日は飛び抜けて優勝してやろうかなと思います」
残すはあと1日。2日目、3日目と我慢を重ねた池村寛世が明日もこれまでと同じ攻めのスタイルで東京ゴルフ倶楽部と対峙するつもりだ。
首位タイでスタートしたこの日は1オーバーバーの71でラウンド。通算3アンダーパーでなんとか首位タイを守った。
第1ラウンドは63でスタートダッシュに成功し、2日目、3日目と少しずつスコアを落としながらも首位タイを堅守した池村。「貯金を切り崩しているような感じなので、第1ラウンドのスコアがいかに異次元だったかを改めて実感しています」と自虐気味に話すものの、ゴルフの内容は悪いわけではない。

この日も3日間で最も難易度が高い3番ホール(524ヤード・パー4)でドライバー、7番ウッドと完璧なショットを重ねてバーディを奪取。池村は、今週この最難関ホールでボギーを叩いていないが、それも池村の攻めのスタイルが成せる技だと言える。
優勝争いをしているのだから当然と言えば当然だが、今週の池村は楽しそうにプレーしている。ミスをしたり、ボギーを叩いたりしても自分に腹を立てることなく、客観的にコースの難しさを受け入れているあたりが、3日間首位を守れている要因だろう。「コースに対するプレッシャーというよりは、ラフの深さやピンポジションなど、見ていて面白いとしか思わないんです」
飛ばし屋の池村だけに、広々としたコースでこそ持ち味を発揮できるのかと思いきや、池村の好みは全く逆。「広くて傾斜が無いグリーンで外してもパーが拾いやすかったり、どこに打っていっても大丈夫なコースよりも、限られた場所に打っていかなきゃいけないピンポジションだったり、アンジュレーションが強くて、ティーショットからマネジメントしていかなければならないコースの方が好きなんです。だから明日まで楽しめればいいなと思っています」

池村曰く、第1ラウンドに63が出たことで変なプレッシャーがあったと振り返る。ただ、それもこの2日間のプレーで平常心に戻ることができた。それからスコアは落とし続けているものの、池村の精神状態は上昇中だ。この難コースに対して楽しめていることこそが、明日の最終ラウンドの勝負所で好材料になるかもしれない。
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(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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