<国内男子ゴルフ>来年の日本オープンに誘われた! 東京GCで4度のクラチャン・有賀さんの貴重な1日

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【有賀さん(左)お疲れ様でした!】

「第89回日本オープンゴルフ選手権」

10月10日ー13日 東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)7251yard・par70 ▼12日・大会3日目

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「日本オープン」の決勝ラウンドは、予選日までの3人1組から、2人1組の2(ツー)サムプレーに変わる。
このため、予選通過者が奇数人ならおのずと1人組が出来あがる。

今年は61人が決勝に進出。
3日目はトップスタートの高君宅(コ・グンテク)が一人はみ出した。

大会主催の公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)さんによると、この場合、一緒にプレーしてくれる人をつけるか、または“ぼっち”のまま回るか、選手本人が決められるらしい。

組み合わせが決定したとき、スタッフさんから説明を受けた高(コ)は、最初日本語の意味を取り違えていたらしく、「一人で回ります」と答えたそうだが今朝、もう一度よくよく聞いて、このために待機してくれている人がいてくれる、とようやく理解したそうだ。

「それならぜひ一緒に回りましょう」と申し出たのが、スタートの1時間前。

突如、出番が回ってきたのが、当初からその要員として待機していたコースメンバーの有賀史剛さんだった。

ハンディゼロのトップアマで、名門・東京GCのクラブチャンピオンに輝くこと4回。ベストスコア「67」は改造前だそうだが、それでもプロ顔負け。
攻略ルートも体に染みついている。

それでも、“オープン仕様”のセッティングは「まったく別物。やるのとみるのとでは大違いでした」と、息を吐く。
「しっかり打たないと、トップやちゃっくり。ラフは最強に難しい。自分なんかだと2、30ヤード先に出すので精いっぱい。ケガをしちゃうんじゃないかな、と」。

またギャラリーに見つめられながらの高揚感には「大歓声の中で回っているプロはやっぱりすごい」と、感心せずにはいられなかったという。

緊張感の中でタフなコースと格闘しつつ、「プロのリズムを崩さないように」と、心を砕いて歩いた。

たとえば、高(コ)が大事な「クラッチパット」を残しておれば、有賀さんも5メートルのパットに挑む。
逆に、OKパットを残すのみであれば、1メートルが残っていても、潔くピックアップをする。

「プレーのペースを保ちつつ、本来2人で回る場合と同様に、同伴競技者から得られる風や、距離感や、パットのラインなどの情報が、公平に伝えられるように」(有賀さん)。

細やかな心配りに「すごく回りやすかったです」と、高(コ)も感謝していた。
また有賀さんのそつのないプレーにも感銘を受けたようで「本当に上手でしたので、来年の日本オープンに出られても大丈夫だと思います!」と、太鼓判を押していましたよ!

「きょうはほんとうに貴重な経験をさせてもらいました」と、喜んでいた有賀さん。
非常にタフな1日を、ほんとうにお疲れ様でした。
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