完全復活 山城奈々-8年ぶりのステップV

チーム・協会

【Photo:Kenta Harada/Getty Images】

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2024シーズン第16戦『ECCレディスゴルフトーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月11日、兵庫県神戸市・北六甲カントリー倶楽部東コース(6,516ヤード/パー72)で行われ、山城奈々が通算15アンダーで逆転V。8年ぶりのステップ通算3勝目をあげた。2打差の通算13アンダー、2位は吉川桃。首位スタートの福田侑子は通算12アンダー、3位に終わった。
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 迷走。そして空白の8年間を山城奈々は耐え抜いた。いつかは、脱出できる-と信じていたからだ。

 ポイントは9番で第2打をミスしてボギーを叩いた後の10番。残り57ヤードの第3打を、あわやイーグルのスーパーショットが飛び出した。楽々とバーディー。見事なバウンスバックである。生気がみなぎってきたのがわかった。これまでとは明らかに違う。

 「スタート時点で、トップとは4打差。優勝を狙うつもりなんて…」と、前置きし、「長年の課題でもある、第1打のリズムを崩さない。そして、テンポよくプレーすることだけを心掛けた。それにしても、きょうは楽しかったです。おかげさまで最終日、最終組だったことを忘れていました」と振り返った。

 続く11番。残り105ヤードの第2打を48度で、5メートルへ運ぶ。ただし、より集中力を高め、見事な連続バーディーを決めた。8年間も勝利から遠ざかっていたとは、とても思えないほどのパフォーマンス。何より、落ち着き払っていたことが印象に残った。

 「戦っていたのは、コース。14番、スコアボードがあったから、ちょっと見たら私がトップです。だけど、目標は7バーディーをとる。まったくブレなかった」とも。パー5・16番では2オンに成功した。15メートルを2パットでこの日、7バーディーを達成。見事に復活をアピールした。

【Photo:Kenta Harada/Getty Images】

 プロ11年目。16年にはステップ2勝をあげている。デビュー当初から、抜群の飛距離を武器としたが、いつしか、諸刃の刃に…。「8年前の優勝の時から、ちょっとおかしいなぁ。1Wに不安があって。そのあたりから迷走状態です。一番の失敗はフェードボールへスイッチしたら、今度はドローボールもまったくダメになった。だけど、しっかり1Wを振り抜くことができれば、また私のプレーができるようにきっとなる。投げやりになったことなどない」と、ひと息ついて、「本当にたくさんの方から、指導やアドバイスをうけたことがありがたかった」と感謝のメッセージを添えた。

 負のスパイラルを抜け出すきっかけは、意外にも前週だ。「練習日に新しい1Wをいただき試してみると、すごくいい。最終日に63が出た」ことだ。バーディー量産、好スコアが特効薬である。

 さらに、新たなチャレンジテーマを宣言。「英語を話したい。ずっと勉強したかった。だけど、きっかけがなかったけど今回、ECCさんから特別レッスン1年分の副賞をいただきました。もし、来年はJLPGAツアーで優勝したら、英語でスピーチをします」と、言葉が弾む。

 続けて、「ずっと苦労したから、きょうだけはお祝いをします。あすからは、もちろん、練習を-。ステップは残り5試合です。すべて勝つつもりで、ランキング2位以内に入ることが、やらなければいけないことかなぁ」。8年ぶりの恵みの秋は、燃える秋に姿を変える。

 負のスパイラルを抜け出すきっかけは、意外にも前週だ。「練習日に新しい1Wをいただき試してみると、すごくいい。最終日に63が出た」ことだ。バーディー量産、好スコアが特効薬である。

 さらに、新たなチャレンジテーマを宣言。「英語を話したい。ずっと勉強したかった。だけど、きっかけがなかったけど今回、ECCさんから特別レッスン1年分の副賞をいただきました。もし、来年はJLPGAツアーで優勝したら、英語でスピーチをします」と、言葉が弾む。

 続けて、「ずっと苦労したから、きょうだけはお祝いをします。あすからは、もちろん、練習を-。ステップは残り5試合です。すべて勝つつもりで、ランキング2位以内に入ることが、やらなければいけないことかなぁ」。8年ぶりの恵みの秋は、燃える秋に姿を変える。
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