マリーンズ通訳コラム ポランコの情熱。「ホンマにファイターズに勝って次に進みたいんや。このチームで日本一になりたいねん」。

千葉ロッテマリーンズ
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グレゴリー・ポランコ外野手 【千葉ロッテマリーンズ提供】

  グレゴリー・ポランコ外野手にとって 充実のレギュラーシーズン143試合が終了した。チームは5月から6月にかけて11連勝を記録。ポランコ自身は昨年に続き1試合3HRするなど様々な事が起き、最終的に順位は3位となりレギュラーシーズンを終えた。

 10月12日から始まるクライマックスシリーズへ向けマリーンズの選手達はZOZOマリンスタジアムで調整の日々を続けた。 「この143試合は全てクライマックスシリーズ、日本シリーズに出るために必死にやってきた毎日やった。自分の結果はもちろん大事やけど、何よりもチームの勝ち、その勝ちに貢献出来たらこれ以上ない喜びやで。ポストシーズンではより1試合の結果が大事になってくるからチーム全員で心と心を繋げて勝ちたいわ」とポランコ。 若手、ベテラン関係なくロッカールームでは日本語と英語、スペイン語を使い分けながらコミュニケーションを取る。ポランコの大きな笑い声が聞こえると、チームメートの皆んなと仲良く過ごしているんだなと何だかこちらが嬉しい気持ちになる。屈託のない笑顔で周りを惹きつけるポランコ選手の周りにはいつも人が寄ってくる。

 8月7日のホークス戦(ZOZOマリンスタジアム)。 初回に2点を先制され、その裏の攻撃で無死二、三塁のチャンスでポランコ選手に打席が回ってきた。カウント2-2からチェンジアップをライトスタンドまで運び逆転の3ランホームランを放った。試合にも勝利しこの日のヒーローインタビューはポランコ選手が選ばれた。 このヒーローインタビューでは異例の光景が広がった。受け答えを全て日本語で行うという、外国人選手には珍しい一幕であった。 その事について聞いてみると 「ファンの皆さんに日本語が話せるという事を見て欲しかったんや。日本という国が大好きやし、これから長く生活することになると信じているから日本語の勉強もしているんやで。野球だけではなくて日本語の勉強も頑張っている。僕の日本語どうやったかな?』 と笑顔で答えてくれた。

 今年のマリーンズには頼れるラテンの先輩バッターが加入した。今シーズン開幕以降、何度もソト、ポランコの助っ人打者がチームの力になって勝利に貢献した。ファンの皆さんも記憶に鮮明に残っているはずだ。 ソト選手についてどう思っているか聞いてみると、 「ソトはんの存在はとても大きいわ。シーズン中も気づいたことがあればアドバイスをしてくれるし、とても助けになってるんや。一緒のチームでプレー出来ている事がとても嬉しいで。本当に頼れる先輩やで」と今シーズンの事を思い出しながらか、一言一言感慨深そうに答えてくれた。 ソト21HR88打点、ポランコ23HR60打点、強力な助っ人2人が並んでいる打線は相手チームにとって脅威だろう。クライマックスシリーズでも2人の活躍を期待して応援して欲しい。

 いよいよクライマックスシリーズが始まる。ポランコは「ここまで怪我なく過ごせているし、自分自身のオフシーズンに取り組んできたことが結果となって感謝している。クライマックスへの試合に向けて最高の準備が出来た。ホンマに、ホンマにエスコンフィールドでファイターズに勝って次に進みたいんや。このチームで日本一になりたいねん。自分を信じてチームの皆んなを信じているで」 と力強く語ってくれた。

 2年目とは思えないほどにチームに馴染み、活躍しているポランコ。マリーンズファンのため、大好きなチームメートのため、支えてくれた方のため、力戦奮闘で勝ちにいく。規格外のパワーを誇る千葉の22番はホンマに頼もしい。

千葉ロッテマリーンズ通訳 阿久津 英之

ソト選手とポランコ選手。 【千葉ロッテマリーンズ提供】

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