早大卓球部男子 12年ぶりの快挙!中大との死闘を制し悲願のリーグ制覇 創部100周年に花を添える

チーム・協会
秋季関東学生リーグ戦 9月24日 東京・代々木第二体育館
【早稲田スポーツ新聞会】記事 関端健斗、丸山勝央 写真 梶谷里桜、三浦佑亮、竹田朋矢

 前日、駒大に逆転負けを喫し、悲願の優勝に向けて勝利が必須となった早大。迎えた秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)最終戦は中大と対決し、両者一歩も譲らず第7試合にまでもつれ込む熱戦となった。運命の第7試合、早大の主将・荒井和也(スポ4=福岡・希望が丘)が3-0で最後の最後に自身今季初勝利と同時に、4-3で早大の勝利を決めた。これで早大は見事12年ぶり、32回目の優勝を決め、創部100周年の節目に花を添えた。

 優勝の懸かる重要な一戦、1番手を任されたのはルーキー・濵田尚人(社1=高知小津)。プレッシャーのかかる局面をものともせず、いつも以上に積極的に仕掛けて3ゲーム連取で3-0の完勝を収める。1番手として求められた役割を完遂した。流れに乗りたい早大は2番手にエース・濵田一輝副将(スポ3=愛知・愛工大名電)を起用。濵田一副将にとっては7戦全勝がかかった試合だったが、相手のアグレッシブな攻撃に苦戦し、相手のペースから抜け出せず。1-3で敗北となり、早大にとって痛い1敗となった。

ガッツポーズをする濵田尚 【早稲田スポーツ新聞会】

 雲行きが怪しくなる中、3番手には櫻井大地(スポ1=北海道・留萌)が登場。両者一歩も引かず、ゲームカウント2-2となり、最終ゲームもデュースにまで及ぶ熱戦に。しかし攻め切ることができず、このゲームを落とし2-3で惜敗した。負ければ中大の勝利に王手がかかる、負けられない一戦となったダブルス。濵田一・徳田幹太(スポ2=山口・野田学園)組が死闘を繰り広げる。第1、第2ゲームをテンポよく奪取した濵田一・徳田組だが、相手の積極的な攻撃に苦しめられると、続く第3、第4ゲームを連取され、最終第5ゲームも6-9と追い込まれてしまう。それでも根気強く攻め続け、最後には徳田のドライブで勝負を決め、3-2で見事勝利を挙げた。

バックドライブを放つ濵田一副将 【早稲田スポーツ新聞会】

 ダブルスに続いて5番手には徳田が出場。「このチームでできる試合はあと1つしかないという気持ちで切り替えた」と振り返る徳田は積極的な攻めを見せ、3-1で勝利。前日の駒大戦の雪辱を果たした。この試合の最中に明大の勝利が決まり、早大の優勝に王手をかけると、優勝がかかった6番手には磯村拓夢(社2=福岡・希望が丘)が登場し、各ゲームともに切迫した好ゲームを繰り広げたが、決め手に欠け結果的に0-3で敗北。中大戦の勝利及び早大の優勝は主将・荒井に託されることとなった。

雄叫びを上げる徳田 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大の命運がかかった第7試合、まずは中大ペースで試合は進む。第1ゲームで荒井は思うように点を伸ばせず、3-8と追い込まれてしまう。それでも「命がけでやる」と試合に向かった荒井主将は怒涛(どとう)の追い上げを見せ、10-10のデュースに。勢いに乗る荒井主将はサービスエースを含む連取で第1ゲームを取り切った。激戦を制した荒井主将は流れを完全につかみ、第2、第3ゲームは相手を寄せ付けず、そのまま3-0で勝利。最終戦を自身今季初勝利で締めて見事早大の優勝を決めると、役目を全うした主将は天を仰いだ。

今季初勝利を収めた荒井主将 自らの手で優勝を決めた 【早稲田スポーツ新聞会】

 優勝候補の専大、明大、日大を凌ぎ、下馬評を覆す見事な優勝を決めた早大。選手・スタッフ誰一人欠けてもこの最高の結果を成し得なかっただろう。しかし今季リーグMVPに輝いた濵田一副将は「まだまだ僕たちは強くなれる」と現状に満足していない。この優勝を経験し、さらに強くなっていくだろう。「今回の優勝が奇跡だったなんて言わせない。もっともっとチームのレベルを上げて、この感動をもう一度来シーズンも味わえるよう努力を続ける」と見据えるは自身のラストイヤー。チームはすでに来年度に向けて動き始めた。リーグ連覇を成し遂げるべく、さらなる飛躍を期待したい。

12年ぶりのリーグ優勝を決めた早大 【早稲田スポーツ新聞会】

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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