『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』。1部リーグ第16節は、10月5日(土)に3試合、10月6日(日)に3試合が行われた。

　勝点29で並ぶ、首位・國學院大學と2位の東京農業大学はそろって勝利。國學大は開始早々の1分に5位・東京経済大学に失点を喫したものの、37分に麻生哲平が3試合連続ゴールで同点に追いつき、後半にも2ゴールを重ね3-1で逆転勝利を収めた。一方、2位の東京農業大学は9位の平成国際大学と対戦。東農大は開始早々の3分に中條歩のゴールで先制。15分に平国大のDF・森下巧が退場したこともあり、その後も試合を優位に進め、2得点を加え0-3で試合を折り返した。後半には平国大にペナルティーキックを献上し1点を返されたものの、さらに3ゴールを追加し終わってみれば1-6と大勝。ともに勝利を収めた上位2チームは順位こそ変わらないものの、東農大が6ゴールを挙げたことで得失点差を3まで詰める結果となった。

　首位グループと勝点3差の3位・青山学院大学は8位・国際武道大学と対戦。青学大は試合序盤に国武大に失点を喫するが、前半終了間際に同点に追いつくと終盤の87分にも追加点を挙げ逆転に成功。そのまま1-2で勝利し、首位グループを1ゲーム差のまま追う。一方、青学大と勝点1差の4位・専修大学と6位・作新学院大学の試合は、開始早々の3分に作新大が先制。専大も前半のうちに1点を返して試合を振り出しに戻すが、作新大は後半に2得点を重ねて3-1と専大を突き放して勝利。この結果、作新大が順位をひとつ上げて5位に。敗れた専大は4位のままだが、3位との勝点差が4に開いた一方、5位・作新大との勝点差は2と迫ることとなった。

　7位の明治学院大学は11位の亜細亜大学を序盤から圧倒し、15分に先制点を挙げると終了間際の88分に2点目を決め2-0で完勝。明学大が6位に順位を上げた。ともに降格圏に沈む10位・中央学院大学と最下位・共栄大学の試合は、両チーム一歩もひかないゴールの奪い合いに。中院大が後半早々に先制するもすぐに共栄大が追いつき、“取って取られて"の繰り返しとなったが、アディショナルタイムの90+2分に中院大・中山葵がこの試合2点目となるゴールを決めてフィニッシュ。2-3で中院大が勝ち越して7位に浮上。降格圏を抜け出した。


　上位4チームの順位変動はなかったが、今節に勝利した作新大、明学大がそれぞれ順位をひとつ上げ、中院大は10位から8位に浮上。対して敗れた東経大は順位を2つ下げて7位に、国武大、平国大は順位をひとつ落とした。中位グループの順位変動のみに終わった今節だが、専大が敗れたことで4位以下の勝点差が詰まった。このまま上位3チームが抜け出すのか、それとも4位以下の大逆転があるのか。第17節は10月12日(土)に3試合、10月13日(日)に3試合が行われる。

國學院大　3(1-1)1　東京経済大
得点者)【國學大】麻生哲平、鈴木善、大澤昌也【東経大】伊崎耕紀

平成国際大　1(0-3)6　東京農業大
得点者)【平国大】屋宜和真【東農大】中條歩、藤井建悟×2、杉山諒、長谷川大貴、室田賀久

共栄大　2(0-0)3　中央学院大
得点者)【共栄大】藤田漣、安倍颯汰【中院大】坂本治樹、中山葵×2

専修大　1(1-1)3　作新学院大
得点者)【専大】棟方豪郎【作新大】 高橋昴、軽部倭太琉、秋元泰喜

明治学院大　2(1-0)0　亜細亜大
得点者)【明学大】鈴木燦次、田中颯真

国際武道大　1(1-1)2　青山学院大
得点者)【国武大】樋口翔大【青学大】磯村慶人、瀧口智貴