【日本プロシニア円谷HDウルトラマン杯】「エース、タロウ、レオ、アストラでしょ…」大のウルトラマン好き! 横尾要が前戦に続き上位で決勝Rへ

チーム・協会

ーーー 第2ラウンド ーーー

【©PGA】

前戦の「日本シニアオープン」で最終日に優勝争いを繰り広げ、惜しくも2位で終えた横尾要が再び日本タイトルで上位に浮上。初日に4アンダー「68」で回り首位発進、この日は強風が選手たちを襲い、だれもがスコアを伸ばせず苦しんだなかで、3バーディ・1ボギーの「70」でラウンド。トータル6アンダーでトップの位置をキープして週末を迎える。

舞台となっているイーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)は、一見、全体的にフラットなコースに見えるものの、フェアウェイが狭いホールや、コース内にクリークが横断していたり、スネイクなコースレイアウト、馬の背のフェアウェイでラフに入るとグリーンが狙いづらいホール、そして総距離は2012年同大会(7237ヤード)に次ぐ長さの7102ヤードと簡単にバーディチャンスにつけられるようなセッティングではない。

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第2ラウンドは旗が勢いよく動くほどの風も吹いたが、横尾は後半の17番まで3バーディのボギーなしでプレー。「1日いいゴルフしていた。17番だけだね。少しミスしましたけど」と2打目をミスしてグリーンを捉えることができず、1メートルに寄せたナイスアプローチから外してしまいボギー。しかし、「気が付いたらアンダーパーになってしまったんです。本当に。とにかくスコア落とさないように、と思ってゴルフしていたので。そしたら結果2つも伸びたから、言うことないです。十分です」と18ホールを通して考えると、納得度は高かった。

横尾が得意とする試合の状況は、“伸ばし合い”ではなく、伸ばしにくい難しいコンディションのなかでの“耐えのゴルフ”。前戦のリベンジもひそかに狙うからこそ、「できればこのままこういう状態が続いてくれればいいんですけど、風が止まっちゃったりすると伸ばし合いになっちゃう。そうすると僕の良さがでなくなってしまうからね…」と残り2日間も難しい状況になることが本音だ。そんな土曜日の天気予報は雨のち曇り。この天候を味方につけ、最終日に向けて好位置で終えたいところだ。

【©PGA】

今大会は「ULTRAMAN CUP」(ウルトラマンカップ)と大会名に副題がついており、会場には巨大フィギュアが設置されていたり、プロアマ戦には4体の歴代ウルトラマンが集結した。ウルトラマンは「見ていたに決まっているじゃない」と世代のなかの世代。曲も「全部歌えますよ」と少し披露してくれるというサービスも。横尾がとくに好きなのは1974年に放送されていた『ウルトラマン レオ』のシリーズだという。

「ゾフィが一番上で、ウルトラマン、セブン、帰ってきたウルトラマン、エース、タロウ、レオ、アストラでしょ…」とスラスラと歴代ウルトラマンの名前が口走る姿は“大ファン”の顔つき。小さいころは真似て“ウルトラマンごっこ”をしていたと“あの頃”の一面を明かした。横尾だけではなく、選手たちはこぞって大興奮。選手たちはPGAシニアの公式SNS用の動画のためのために、ウルトラマンの必殺技『スペシウム光線』のポーズをするなど大会を盛り上げている。

【©PGA】

そんな懐かしさで溢れた楽しい会場ではあるが、ティイングエリアに立つと表情がガラリと一変。日本最古のシニアツアーでシニアプロ日本一決定戦で1番を獲りに行く“プロの顔”で戦っている。もちろんだが、横尾もそのなかのひとり。3日目は同学年で日本シニアオープンでも上位争いをしていた増田伸洋と、最終日にV争いをし優勝したチェ・ホソンとのグルーピング。リベンジに一歩でも近づく土曜日にしていきたい。
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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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