【日本プロシニア円谷HDウルトラマン杯】 “ウルトラマン世代”東聡、久保勝美の60代組が好位置で決勝へ 実はカラータイマーが光るアクシデントが起きていた!?

チーム・協会

ーーー 第2ラウンド ーーー

先週行われた60歳以上のグランドシニアのメジャー舞台「日本プロゴルフグランドシニア選手権大会 ユニテックスカップ2024」で初日から首位を守り抜き完全優勝を果たした東聡(63歳)と、4位で終えた久保勝美(62歳)のふたりが今週は50歳以上のシニアメジャーで、年齢が10歳以上歳下の選手たちとともに戦っている。そして、ともに決勝ラウンドに進んだ。

【©PGA】

たまたまね。パッティングがグリーンと(タッチなどが)合っているので、しのげたけど…まあ、ひどいね。なんだか、言いようがないよ」。4バーディ・2ボギーの「70」で回りトータル3アンダー・12位タイで2日間を終えた東は、スイングに違和感を感じており、納得のいくショットができていない。先週からバックスイングに悩んでいて、その影響からインパクトのタイミングが合っていない。「この2日間、ほとんど当たっていない。タイミング的な問題がちょっと…練習して、修正し直さないといけない」と、残り2日間に向けてスイングの調整に励む。

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スコアをまとめられた好要因は、先週から好調なショートゲームだった。「試合が連戦しているからね。試合感というのもなんとなく紐づいている。試合の間が空いてくると、逆に短いものが上手くできなくなってくることがある」と連戦のおかげで良い感覚がキープされ、今週のリカバリーにつながっている。60歳以上の選手だけが今大会を2週連続で挑んでいるが、東にとってそれが“吉”となった。「しっかりポイントに打っていけるようにしておかないといけない。今日中になんとかヒントを掴んでいきたい」と練習場に向かった。

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トータル1アンダー・24位タイの位置で週末戦に挑む久保は、前半は2つスコアを伸ばして折り返し、後半の11番でトータル4アンダーの上位まで追い上げた。しかし「5(アンダー)を狙ってやろうと思ったら一気に…」と“欲”が出てしまい15番パー5で「そのとき初めてピンを狙った」といつもはピンを狙わずに「安全運転」なプレースタイルの久保が、3打目をグリーン左奥のピンに狙った。

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するとボールは「とんでもないところまで行っちゃって」とボールはグリーンからこぼれて奥のカート路まで転がってしまった。9番アイアンでなんとか脱出するも「ボギーにしちゃった」とそこで良い流れから一転。16番、最終18番もボギーとスコアを崩してしまった。「練習のときはアクセル踏んで、試合のときはブレーキを踏みながらやっている。なのに4アンダーだったからね、5まで…なんてね。そんなこと考えて欲をかくからダメなのよね」と思わず笑ってしまう姿があった。それでも今週の目標は4日間を戦いきることだった久保は「あと2日間あるので」と気持ちを切り替えて、土曜日は同じことを繰り返さないようにメンタルコントロールに徹していく。

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朝一の目玉イベント“ウルトラマンパフォーマンス”を終えてティショットを放ち、歩いていくと「セカンドに行ったらボールがないんですよ」と右のラフに行ったボールが見当たらない。「ボール探すのが3分間って言うからさ、ここに(自身の胸を指して)ウルトラマンはカラータイマーがあるじゃない。ちょうど3分だからさ、赤くなっていたよ(笑)。ピンポンピンポンなんてね(笑)」。

ウルトラマンのエネルギーは地球上では3分間しか持たなく、エネルギーが少なくなるとカラータイマーが青から赤に変わる。そして光が消えるとウルトラマンは二度と立ち上がる力を失ってしまうが、久保は3分以内にボールを発見し、パー発進。力を失わずに2番へ向かうことができた。“本当にあった”ウルトラマンエピソードを明かしてくれた。

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さて、試合は残り2日間。久保は「60歳ぐらいだと思うね。いいゴルフをしてベスト10に入れたらいいかな」と上位フィニッシュを狙って行く。そしてキャディバッグからクラブを数本取り出すと「じゃあこれから反省してきます」と3日目に向けて笑顔で練習場へ向かった。

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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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