明治安田Ｊ３リーグは4日から6日までに第31節の10試合が開催される。

今節は首位の大宮のＪ２昇格が決定する可能性がある。条件は大宮が勝利したうえで、3位の富山が敗れた場合に限られる。

その大宮はアウェイで奈良と対戦。前節は相模原を下し、3連勝を達成。10戦負けなしと勢いを加速させている。ここ3試合で10得点と攻撃が機能するなか、2戦連発の小島 幹敏が今節も結果を残せるか。対する奈良は松本と引き分け、4試合連続のドローとなった。勝ち切れない試合が続くなか、加入後まだゴールのない松本 ケン チザンガに結果が求められる。

富山vs今治は3位と2位の直接対決となる。両者の勝点差は3ポイントで、自動昇格をかけた重要な一戦となる。ホームの富山にとっては勝利こそが求められる一戦だ。前節は讃岐と引き分け3連勝はならなかったものの、6戦負けなしと安定した戦いを続ける。好調を維持する髙橋 馨希に今節もかかる期待は大きい。一方の今治は八戸を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。圧巻のハットトリックを達成したウェズレイ タンキが今節も輝きを放てるか。前回対戦では富山が2-0と勝利を収めたが、果たしてこの大一番の結末はいかに。

4位の沼津はアウェイで八戸と対戦。前節はYS横浜を下し、6試合ぶりに勝点3を手にした。復活のゴールを決めた和田 育がここから再び勢いに乗っていけるか。八戸は今治に敗れ、2連敗となった。2試合連続で3失点の守備の修正がテーマとなる。

5位の北九州は相模原の本拠地に乗り込む。前節は岩手に敗れ、連勝はならなかった。加入後まだ結果を出せていない大森 真吾に初ゴールは生まれるか。相模原は大宮に敗れ、連勝が2でストップした。4点を奪われた守備に不安を抱えるなか、今節は最終ラインを支える田代 真一が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がポイントになりそうだ。

6位の福島はホームに岐阜を迎える。水曜日に行われた25節の讃岐戦では1-4と完敗を喫している。開始早々の失点でリズムを失っただけに、試合の入りに注意を払いたい。岐阜は金沢を下し、連敗を4で食い止めた。殊勲の決勝点を挙げた寺阪 尚悟が今節も大仕事をやってのけるか。

長野vs松本は同県のライバル対決となる。長野は前節、福島と引き分け、6試合勝利から遠ざかる。この間にわずか2得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められる。対する松本は奈良と引き分け、連勝はならなかった。安藤 翼と菊井 悠介の2トップが攻撃のカギを握るだろう。毎回、大観衆が詰めかけるダービーマッチは1点を争う白熱の一戦が期待される。

FC大阪はホームで岩手と対戦。前節は琉球と引き分け、2試合勝利がない。ここ3試合で2得点と好調を維持する武井 成豪がチームに勝点3をもたらす活躍を見せられるか。岩手は北九州を下し、3試合ぶりに白星を掴んでいる。こちらは2ゴールで勝利の立役者となった河辺 駿太郎に期待がかかる。また今季限りでの引退を表明した水野 晃樹のパフォーマンスにも注目だ。

YS横浜はホームに琉球を迎える。前節は沼津に敗れ、9試合勝利がない。2試合連続で無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。琉球はFC大阪と引き分け、こちらは4試合勝利から遠ざかる。先制しながら勝ち切れない試合が続いているだけに、リード時の試合運びがポイントになりそうだ。

金沢はホームで宮崎と対戦。前節は岐阜に敗れ、3連敗となった。プレーオフ出場争いから引き離されないためにも、これ以上の連敗は避けたいところ。4試合ゴールのない梶浦 勇輝に結果が求められる。宮崎は鳥取を下し、6戦負けなしと好調を維持する。ともに2戦連発中の辻岡 佑真と遠藤 光に今節も期待がかかる。

讃岐はホームに鳥取を迎える。水曜日に開催された試合では福島を撃破し、3試合ぶりに勝点3を手にした。4ゴールを奪った勢いをこの試合にも持ち込めるか。ここ4試合で3得点を記録する吉田 陣平がカギを握りそうだ。対する鳥取は宮崎に敗れ、連勝が3で止まっている。9試合ぶりに無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。