U18日清食品 中国ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 大成彩紫「自分たちで考えながら強くなっていく」比治山女子(広島県)

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【©U18日清食品リーグ】

「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」に初めて出場した比治山女子は、中高一貫の女子校で、5年前からバスケットボール部の強化を開始しました。5年前に中学に入った1期生が現在の高校2年生で、今夏は1、2年生だけのチームでインターハイに初出場を果たしたことで話題を集めました。

チームを率いる寺廻唯ヘッドコーチは「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」を戦うテーマを次のように語ります。「インターハイに出たことで分かったチームの課題を克服できるように練習してきました。他県の強豪チームとの試合でその成果を試しつつ、チーム全体の経験値を上げて、プレーの強度を高めたいです」

迎えた9月16日の開幕戦。県立下松(山口県)に81-58の快勝を飾ると、その翌週には「U18日清食品 中国ブロックリーグ」で2年連続優勝している鳥取城北(鳥取県)とのゲームに臨みました。留学生プレーヤーの高さに苦戦し、相手のディフェンスも思うように崩せずに57-73で敗れましたが、寺廻ヘッドコーチは「県内で戦う試合よりも相手のディフェンスのプレッシャーが一段も二段も高かったです。その中でいかに正確にプレーするか。そこは大きなテーマですが、良い時間帯も作ることができました」と一定の手応えをつかんだ様子でした。

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9月22日に行われた松徳学院(島根県)との試合は、前半を終えて38-36という一進一退の展開に。それでも第3クォーターに相手の足が止まり始めた隙を見逃さず、キャプテンの高島彩菜選手や佐古みのり選手が要所要所でシュートを決め切る勝負強さを発揮して点差を広げ、最終的には65-57で松徳学院を振り切って2勝目を挙げました。

先発ポイントガードとしてコートに立ち、3ポイントシュートなどで存在感を示した2年生の大成彩紫選手は、試合をこう振り返ります。「個人としてはアウトサイドのシュートを決めきれたことは良かったですが、ディフェンス面はまだまだ課題が多いと感じました。チームとしてもオフェンス面で一対一の場面が多く、もう少しチームで崩す場面を作りたかったです」

寺廻コーチが、この「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」を通して成長を期待している選手の一人が大成選手です。「夏を超えて少したくましくなってきました。運動量も増えています。フィジカルに課題を残していますが、本人は試行錯誤しながら取り組んでくれていますし、少しずつ良くなっていくはずです」

【©U18日清食品リーグ】

大成選手は中学からの1期生ではなく、高校進学時に比治山女子を選びました。「中学で県1位になったチームの雰囲気がすごく好きで、みんなで声を掛け合えるチームで、ここで私も一緒に全国を目指したいと思いました」とその理由を語り、上級生不在のチームについても、「自分たちで考えて行動できるのが楽しいですし、伸び伸びとプレーしながら強くなっていければ」と充実感を漂わせます。

もちろん、楽しいだけで試合に勝つことはできません。時には激しく意見をぶつけ合い、その中で涙を流す選手もいたそうです。1年生の時から『最上級生』としての責任を背負うのは大変ですが、試行錯誤する過程もチームで乗り越えてきたからこそ、比治山女子はこの「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」でも健闘を見せています。

大成選手は「練習からまたみんなで意見を出し合いながら取り組んでいきます」と、日々の練習で良い流れを作って今後の試合に臨みたいと考えています。2年生の強みであるチームワークや結束力は他のチームにはない大きな特長です。創部2年の比治山女子は、そこを生かしながら急成長を続けていきます。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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