【Q&A】同一イニングにおける投手→野手→投手の交代について

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(Homebase掲載日:2023年12月19日)

「Q&A 事例解説」では一般財団法人全日本野球協会に寄せられる多くの規則についてのご質問の中から、特によく頂く質問をピックアップ。
ご質問に対する回答内容を皆さんと共有することで皆さんの理解を深めていただくことを目的としています。ぜひ、ルールの深掘りにご活用ください。


▼質問内容

規則5.10(d)に「同一イニングでは、投手が一度ある守備位置についたら、再び投手となる以外他の守備位置に移ることはできない」とありますが、この場合の「同一イニング」の定義について教えてください。

イニングの頭からその前までの投手Aと野手Bが交代し1人目の打者が打撃を完了しました。

次打者の時にAとBが元の形に入れ替わりました。

これは同一イニングで投手→野手→投手と交代したことになりますか?

私は回の頭は野手だったので、「<前回>投手|<今回>野手→投手」の扱いと考えていましたが、高校野球特別規則の「9.」の例に以下の文面があり、その通りだとすると回の頭から交代したとしても「同一イニングで投手(ここでは投げていないが)→野手→投手と交代したこと」でしょうか?

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「あるイニングが終了後、守備につくチームから守備位置の変更が告げられ、投手(A)が右翼手へ、右翼手(B)が投手となった。

その後、投手(B)が先頭打者を打ち取ると、再び右翼手(A)が投手に戻る変更が告げられた。

この場合、交代した投手(A)は【投手→野手→投手】(同一イニングで二度目の投手に戻る)となり、それ以降は他の守備位置につくことはできない。」

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▼回答

攻撃側のイニングの始まる際にはA は、「投手」としてラインアップに名を連ねています。

その「投手」A が投手以外の守備につくことは、5.10(d)【原注】の、「投手が一度ある守備位置についた」ことに該当します。

したがって、ご質問の場合のように、再び「投手」となったA は、「投手以外の守備位置に移ることはできない」ことになります。
これは、NPBも同様の解釈をしていることを、2022年のプロ・アマ審判部会において確認済です。
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著者プロフィール

「Homebase」は、全日本野球協会(BFJ)唯一の公認メディアとして、アマチュア野球に携わる選手・指導者・審判員に焦点を当て、スポーツ科学や野球科学の最新トレンド、進化し続けるスポーツテックの動向、導入事例などを包括的に網羅。独自の取材を通じて各領域で活躍するトップランナーや知識豊富な専門家の声をお届けし、「野球界のアップデート」をタイムリーに提供していきます。さらに、未来の野球を形成する情報発信基地として、野球コミュニティに最新の知見と洞察を提供していきます。

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