【無料公開】「YOSHI-HASHIの功績は俺と比較すると、たいしたことはない」9月29日(日)神戸・IWGP GLOBAL戦を目前に控えた王者デビッド・フィンレー選手に直撃インタビュー!!

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【新日本プロレスリング株式会社】

9月29日 (日)『DESTRUCTION in KOBE』兵庫・神戸ワールド記念ホール大会にて、2度目の防衛戦を控えるIWGP GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレー選手に直撃!

「アイツは俺がやったことを成し遂げてはいない」挑戦者・YOSHI-HASHI選手に対し容赦のない指摘!!
さらに1月4日『WRESTLE KINGDOM 19』、1月5日『WRESTLE DYNASTY』東京ドームの大舞台で思い描くモノとは!?

■『DESTRUCTION in KOBE』
9月29日(日) 14:30開場 16:00開始
兵庫・神戸ワールド記念ホール
※「ロイヤルシート」は完売。「アリーナS」は残りわずかとなりました。

※リンク先は外部サイトの場合があります

■WAR DOGSは、俺たちのポケットによりたくさんのカネを突っ込ませてくれるために存在するユニットなんだ。

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――さて、フィンレー選手。まずは『G1 CLIMAX 34』について伺いたいと思います。優勝は逃したものの、今年の『G1』では力強いパフォーマンスを発揮できたと思いますし、昨年の準々決勝進出からステップアップして、今年は準決勝に進出することができました。その進歩に関しては満足していますでしょうか?

フィンレー まあ、うれしいとでも言っておこうか。優勝することはできなかったので、『G1』のすべてを味わうことができなかったのは心残りではあるが。だが、2年連続で自分のいるブロックで勝ち残り、それもやすやすと勝ち進むことができ、トーナメントの準決勝にまで進出することができたのは、悪くはないよな。

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――BULLET CLUB WAR DOGSの他のメンバーに関しては、この夏の闘いの様子をどのように見ていますか? ジェイク・リー選手とゲイブ・キッド選手は、ブロックを突破することはできませんでしたが、観客に対して大きな印象を残したのは間違いないと思います。

フィンレー 彼らは毎試合いい感じでやっていたと思うよ。だが、ゲイブやジェイクがブロックでの闘いを突破できるかどうかなんて、俺にとってはどうでもいいことだったんだ。

――彼らの動向はあまり気にしていなかったのですか?

フィンレー 俺の計画では、彼らがAブロックにおいての俺の負担を和らげ、決勝では俺が“オイシイところを持っていく”という予定だったんだ。最終的にはうまくいかなかったが、彼らは俺が望んでいたことを十分にやってくれたよ。

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――ジェイク・リー選手はつい最近、新日本プロレスと正式に所属契約を結んだばかりです。彼はプロレスリング・ノアを離脱後、BULLET CLUB WAR DOGSに加入。現在ケガにより欠場していますが、ゲイブ・キッド選手とのコンビであるMAD BASTARDSは非常にうまく機能しているように思います。今後ジェイク選手が新日本プロレスのシリーズに、フル参戦することについてはどのように考えていますか?

フィンレー そもそもWAR DOGSを始めたときに俺が言っていたことを覚えているよな? 俺がWAR DOGSに対して言ったことは「カネを持ってこい!」「身体を使え!」ということなんだ。

――結果が欲しいのか、身を捧げろという意味なのか……。もしくはその両方でしょうか?

フィンレー ジェイク・リーはこれまでにかなりの大金を稼いでいるよな。彼はゲイブに、そしてゲイブはジェイクに相性がピッタリだと思ったんだ。すべては計画通りに進んでいる。俺のために彼が“汚れ仕事”をするという条件で、彼にトライアウトの誘いをかけたのさ……。

――ジェイク選手は4.23後楽園ホール大会で内藤哲也選手を襲撃し、それが『ALL TOGETHER』での一騎打ちにつながりました。

フィンレー 彼はそのチャンスに飛びついたのさ。そして、それはもちろん当然のことなんだ。WAR DOGSは、俺たちのポケットによりたくさんのカネを突っ込ませてくれるために存在するユニットなんだ。間違いなくな。

■俺があの1ヶ月の間に10試合という過酷なシングルマッチを闘い抜いたばかりの状態である一方で、アイツは星を眺めて過ごすような夏休みの日々からフレッシュな状態で戻ってきたばかりだった。だからこそアイツは両国で俺に勝つことができたんだ。

【新日本プロレスリング株式会社】

――少し話は変わりますが、『G1 CLIMAX 34』後の新日本プロレスの状況は、過去12年間の新日本プロレスとは異なってきているように感じます。ザック・セイバーJr.選手は東京ドームまで待たずに、10月14日・両国大会でグレート-O-カーン選手か内藤哲也選手のどちらかが持つことになるIWGP 世界ヘビー級王座に挑戦することを選択しました。あなたが彼の立場だったら同じことをしましたか?

フィンレー ナイトーであろうとオーカーンであろうと、ザックが俺の持つIWGP GLOBALヘビー級王座ではなく、“あちらのベルト”を狙うのは賢明な判断だ。もし俺が『G1 CLIMAX 34』で優勝していたのならば、ザックと同じことをしていただろうな。

――フィンレー選手も早々にIWGP世界ヘビー級王座に挑戦するつもりだったのでしょうか?

フィンレー そうだな、もちろんだ。もしくは、東京ドームのメインイベントをIWGP GLOBALヘビー級のタイトルマッチにするか、どちらかになるだろうな。

――では、今回のような路線変更は悪くはないという考えですね。

フィンレー 変化をもたらすことを恐れてはいけないんだ。BULLET CLUBを動かしてきたこの2年間、俺は絶えず変化をもたらしてきた。そしてこれからもそれは続くだろう。

【新日本プロレスリング株式会社】

――ところで、8.18両国大会『G1 CLIMAX 34』最終戦、タッグマッチではありますがYOSHI-HASHI選手から直接3カウントを奪われました。そのYOSHI-HASHI選手が9月29日・神戸大会でIWGP GLOBALヘビー級王座に挑戦することが決まりましたね。

フィンレー フフフ……(苦笑)。

――余裕を感じますが、フィンレー選手は、YOSHI-HASHI選手を挑戦者として認めていないのでしょうか?

フィンレー もちろん、誰の挑戦でも歓迎するよ(笑)。俺が思うに、少なくとも例年『G1 CLIMAX』に出場できる可能性のある選手は24、25人くらいいるんだが、今年は20人しか出場できなかった。YOSHI-HASHIはそのトップ25に入ることはできるんだが、トップ20の中には入ることができなかったんだよな。

【新日本プロレスリング株式会社】

――なるほど。ただ、YOSHI-HASHI選手が8.18両国大会であなたに勝ったのは事実です。

フィンレー たしかにな。俺があの1ヶ月の間に10試合という過酷なシングルマッチを闘い抜いたばかりの状態である一方で、アイツは星を眺めて過ごすような夏休みの日々からフレッシュな状態で戻ってきたばかりだった。だからこそアイツは両国で俺に勝つことができたんだ。

――たしかにフィンレー選手のおっしゃることには一理あるかもしれませんね。

フィンレー 辱めを受けたぜ。だが、俺はYOSHI-HASHIのことを誇りに思うよ。しっかりと俺に勝利し、タッグパートナー(後藤洋央紀)の前で俺への挑戦を宣言したんだからな。

――後藤洋央紀選手も『G1 CLIMAX 34』ではあなたに勝利していますよね。

フィンレー YOSHI-HASHIはタッグパートナーが何をしたとか、何を望んでいるとか、そんなことはまったく気にせず、自分の利益のためだけに行動した。俺はそういう態度が嫌いじゃない。そして、俺は神戸でアイツのケツを蹴り飛ばすことを楽しもうと思っているよ。今度こそヤツがリングに上がれることを願うばかりさ。

■俺がYOSHI-HASHIを思い浮かべるとき、そして誰もがYOSHI-HASHIを思い浮かべるとき、神戸で顔から転げ落ちたことを思い浮かべるだろう。

【新日本プロレスリング株式会社】

――神戸での試合には、一種の詩的なものを感じます。2022年9月29日の神戸大会で、あなたはメインイベントでウィル・オスプレイ選手の持つIWGP USヘビー級王座に挑戦し、敗れはしたものの多くのファンが“シングルプレイヤーとしての自己を確立した”と、認めざるを得ないような内容の試合となりました。

フィンレー YOSHI-HASHIは神戸では有名なのかい?(ニヤリ)

――……。

フィンレー わかっているよな? 何が起きたか言えるよな?

――2018年9月23日の神戸大会、ジェイ・ホワイト選手がCHAOSを裏切ってオカダ・カズチカ選手を襲撃。救出に向かったYOSHI-HASHI選手は、リングに駆け上がろうと走っているときに転倒して負傷していますね。

フィンレー フフフ……。YOSHI-HASHIと俺が神戸について共通しているのは、そこで2人とも“本領を発揮した”ということだよな。俺は自分が殺人マシーンであることを世界に示すことができたし、YOSHI-HASHIは自分が大馬鹿者であることを全世界に示すことができたんだ。

俺がYOSHI-HASHIを思い浮かべるとき、そして誰もがYOSHI-HASHIを思い浮かべるとき、神戸で顔から転げ落ちたことを思い浮かべるだろう。今回は顔面から転げ落ちずにリングに上がることができるのかもしれないが、俺がケツを蹴り飛ばしてやったらすぐに帰ってしまうかもしれないよな。

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――とはいえ、YOSHI-HASHI選手はシングル王座は未戴冠ではあるものの、 NEVER無差別級6人タッグ王座とIWGPタッグ王座に就き、『WORLD TAG LEAGUE』では3連覇しています。キャリアの積み方は違いますが、あなたとYOSHI-HASHI選手はトリオからタッグ、そしてシングル戦へと同じような道を歩んできたと言えるのではないでしょうか。

フィンレー 俺とYOSHI-HASHIの違いは、俺が成し遂げたこととヤツが成し遂げたこととの差なんだ。誰もがヤツについて称賛してはいるのは知っているが、俺はヤツより何年も前にそれらを成し遂げているんだ。俺は史上最年少のNEVER無差別級6人タッグ王者なんだ。道場を卒業し、その1ヶ月後にはそれを達成した。『WORLD TAG LEAGUE』でも優勝したし、IWGPタッグ王座も獲った。

俺はヤツがやってきたことをすべて成し遂げたが、ヤツは俺がやったことを成し遂げてはいない。だからこそ、ヤツのキャリアは俺よりも長いが、ヤツの功績は俺と比較すると大したことはないのさ。

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――しかし、YOSHI-HASHIに対して真摯な気持ちを抱くファンたちがいます。フィンレー選手は“自分がアウェイでもまったく恐れないタイプ”だとは理解していますが、ファンの声援から受ける影響はありますか?

フィンレー ああ、ファンの応援は間違いなくYOSHI-HASHIのチカラを引き出す要因になるとは思うよ。ヤツは観客に好かれるタイプで、観客からのエネルギーを糧にして闘っているんだ。俺はそういうタイプのレスラーではない。俺は観客からの応援を必要とはしないし、観客が俺に敵対しているときこそ、俺がベストを尽くすべきときなんだ。

人生で何も成し遂げたことがない人たちが世の中にはたくさんいる。だから、彼らはYOSHI-HASHIに自分自身を重ね合わせ、YOSHI-HASHIが活躍することを望んでいるのさ。彼らは“奇跡”を見たいんだ。もしかするとそのとき奇跡が起こり、ヤツがIWGP GLOBALヘビー級チャンピオンになれるかもしれないよな。

■『WRESTLE KINGDOM 19』であろうと、次の日に行われるAEWとの『WRESTLE DYNASTY』であろうと、俺はチャンピオンとして入場し、チャンピオンとして退場する。

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――秋になれば、誰もが東京ドームのことを考え始めます。1.4『WRESTLE KINGDOM 19』や1.5『WRESTLE DYNASTY』への道のりは、すべての選手・ユニットにとって重要なことです。WAR DOGSはファンの注目を集めることが目的なのでしょうか? また、WAR DOGSにはジェイク・リー選手が加わりましたが、さらなる新メンバーの勧誘があったりはするのでしょうか?

フィンレー WAR DOGSは常に誰かをリクルートをするために存在している。俺たちの武器庫に加えるべきチャンスと人材を、俺は常に探している。東京ドーム大会に関しては、それが『WRESTLE KINGDOM 19』であろうと、次の日に行われるAEWとの『WRESTLE DYNASTY』であろうと、俺はチャンピオンとして入場し、チャンピオンとして退場する。それだけだ。

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――例えばAEWのレスラーと対戦することに関しても、何の問題はないのですね?

フィンレー トニー・カーン(AEW社長)とドッグパウンドケージマッチで闘って、アイツの全財産をせしめるというアイデアも一瞬浮かんだが、アイツにその勇気があるとは思えないよな。俺が倒すべき相手はこれまですべて倒してきたから問題はない。それに俺が考えそうな試合は、様々な理由から絶対に実現しないんだ。

――それはどのような試合なのでしょうか?

フィンレー もしタナハシ社長が勇気を出してある試合を解禁し、ある選手が勇気を出して新日本マットに来てくれるのであれば、ファンのみんなが見たい試合があるはずなんだ……。もしタナハシが一晩だけそれを解禁し、俺がある人物と対戦し、その選手を二度と見られないようにリングから追放することができるなら、それは絶対に見応えのあるものになる。トニー・カーンは自分のオモチャが壊されるのをもう見たくはないと思うから、この試合が実現するとは思えないがな。

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――ところで、他の媒体でのインタビューにて「IWGP GLOBALヘビー級王座戦を東京ドーム大会のメインイベントで行いたい」と発言されていましたね。新日本プロレスからまだ何も発表はされていませんが、1月4日、1月5日、それとも両日ともあなたはメインイベンターを務めるつもりでいるのでしょうか?

フィンレー スポットライトを浴びたい気持ちはもちろんある。だから、両日ともメインイベンターを務めたいと考えている。IWGP GLOBALヘビー級のタイトルマッチが、2日ともメインイベントになるというアイデアを嘲笑する人がいるかもしれないが、俺がBULLET CLUBでやってきたことを見てほしい。WAR DOGSでやってきたことを見てほしいんだ。そして、これからIWGP GLOBALヘビー級王座を最も価値あるものにしていくつもりさ。

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9月29日(日) 14:30開場 16:00開始
兵庫・神戸ワールド記念ホール
※「ロイヤルシート」は完売。「アリーナS」は残りわずかとなりました。

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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