黄金コンビでチップイン2回 木戸愛-奮闘
木戸 愛 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
気がつけば、67-。木戸愛が最終日、猛チャージを披露した。パー5・14番、ピンチが一転、チャンスへ変わる。第2打がグリーン手前のバンカーへ。「ピンまで30ヤード。カップは見えない。58度で手前15ヤードへ落とし、ラインに乗せるマネジメントでした」と振り返る。
手応えは抜群。「感触がすごくいい。(キャディーの尾崎)智春さんが入れっ、と…。気合ですね。いいところでイーグルが来てくれた」という。今季、2つ目だ。さらに、「パナソニックオープン1Rの9番以来、久々です。その時も智春さんに(キャディーを)お願いしました。すごく相性がいいですね」と加えた。
この勢いが15番でも続く。今度は何と12メートルのバーディーパットをねじ込む。さらには、ショットが冴えた17番でも手前から2メートルのバーディー奪取。「智春さんのライン読みが、きょうもバッチリです。全集中でやってくださる。私も、より集中してプレーができます」と、再上昇の要因を話す。
こうなると、第3日の74が悔やまれるところだが、「ボギーが先行して、リズムへ乗ることができない。それだけに、きょうはリズムを崩さないように心がけた。3番でバーディーが先にきたことも大きい」。というのも、4番でグリーン手前15ヤードから、58度でチップインを決めている。
「一日、チップインが2回-なんて、そんなにあることではない。確かに、うれしかったけど、私は気持ちが前へ行く傾向があるから、淡々とプレーしただけ。スコアボードも最後まで見ていなかったです。順位などは意識していなかった」とも。前週に続き、連続で尾崎キャディーとコンビを組んで、「いろいろと助けてくださった。一番の効用はライン読みですけど、コース内でたくさんのジョークが私にはありがたい。本当におもしろかった」が、感謝のメッセージだ。
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
ちなみに、8月8日で結婚1周年を迎えた。「試合があって当日ではなかったけど、その前に食事会を。2人でがんばっていきます。8月、いい月にしたいですからね」。あすから、また、奮闘しなければならない。プロゴルファーは、秋を迎えるこれからが勝負である。(青木 政司)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ