早大フェンシング部OB・加納虹輝 パリ五輪個人エペで金 日本史上初の快挙

チーム・協会

フェンシング男子エペ個人で金メダルを獲得した加納選手(中央)。左は銀メダルのボレル選手 【共同通信】

早稲田大学フェンシング部OBの加納虹輝選手(2020年スポーツ科学部卒)が7月28日、パリオリンピックのフェンシング男子個人エペ決勝に進出し、地元フランスの英雄ニック・ボレル選手を15-9で退けて金メダルを獲得しました。同競技個人種目での金メダルは日本史上初、早大出身選手が歴史的な快挙を達成しました。

※エペ 全身を対象として、剣での「突き」で得点するフェンシング種目

得意技「フレッシュ」で矢のような飛び出しを見せる加納選手(右) 【共同通信】

身長195センチ・体重94キロのボレル選手に対して、加納選手は身長173センチ・体重64キロ。身長差が20センチ以上もある体格差をものともせず、モーション(予備動作)の少ない加納選手の突きが次々と決まっていきます。矢のように飛び出して相手を突く加納選手の得意技「フレッシュ」も炸裂し、素早い動きでボレル選手を翻弄して点差を広げていく圧倒的な展開を見せました。

加納選手は東京オリンピックの団体戦に続き、2つ目の金メダル獲得。フェンシング個人種目でのメダル獲得は、日本としては2008年北京大会で太田雄貴選手が獲得した銀メダル以来、16年ぶりとなりました。

ポイントを奪い、ガッツポーズする加納選手(右) 【共同通信】

田中愛治 早稲田大学総長コメント

本学の校友である加納虹輝選手が、パリ・オリンピックで、フェンシングのエペ個人戦において金メダルを獲得しました。おめでとうございます。

2021年の東京オリンピックでは、エペ団体戦でアンカーで大活躍して金メダルを獲得されました。これに続き、今回は個人戦でも世界の頂点に立たれましたこと、これまでのご努力と気力に敬意を表するとともに、心からお祝いをお伝えしたいと思います。

この後に続く、エペの団体戦でのご活躍も期待しています。引き続きのご健闘をお祈りしています。

早稲田大学総長 田中愛治

早稲田大学フェンシング部 堀井清毅監督コメント

加納虹輝選手、金メダル獲得、心からお祝い申し上げます。オリンピック・フェンシング個人戦での金メダル獲得は日本フェンシング史上初の快挙です。

学生時代、加納選手は、文武両面の成長を促す早稲田という学び舎で汗を流し、そのひたむきさと努力で世界の頂点に立ちました。彼の成功は、我々が共有するグローバルな目標と夢の実現を象徴しています。早稲田大学フェンシング部の誇りであり、今後の部員たちにとっても大きな励みとなることでしょう。

団体戦においても、加納選手のさらなる活躍を期待するとともに、部全体で彼を応援していきます。ご健闘、お祈りしています。

早稲田大学フェンシング部監督 堀井清毅
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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