早大ア式蹴球部男子 亜大とのPK戦までもつれた死闘を制し総理大臣杯出場を決めた!
【早稲田スポーツ新聞会】記事 和田昇也、写真 髙田凜太郎
ア式蹴球部(ア式)の「アミノバイタル®」カップ(アミノ杯)の戦いも4試合目。4回戦で明大に敗れて9〜10位決定戦に回ったア式は、9〜10位決定戦1日目の専大との試合に延長戦の末、辛勝。勝てば総理大臣杯出場が決まる9〜10位決定戦2日目は亜大との対戦となった。前半はア式のペースで試合が進む。19分にMF伊勢航主将(社4=ガンバ大阪ユース)の見事なミドルシュートが決まり先制すると、42分にコーナーキックの折り返しをMF松尾倫太郎(人4=千葉・八千代)が頭で押し込んで追加点を獲得。前半を2ー0とリードで折り返す。しかし、後半は相手ペースに。ボールをにぎられて攻め込まれると71分にPKを決められて1点差に迫られる。さらに終了間際に同点弾を許してしまい、今大会3度目の延長戦に突入する。延長戦でも試合は動かず、総理大臣杯出場権の行方はPK戦に委ねられることになった。4人目まで全員成功で迎えた5人目を両チームともに失敗すると、相手の6人目のキックをGK海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18)が止めて勝負あり。苦しみながらも総理大臣杯出場を勝ち取った。
先制点を決めた伊勢(左) 【早稲田スポーツ新聞会】
追加点を決めた松尾 【早稲田スポーツ新聞会】
途中出場の柏木 【早稲田スポーツ新聞会】
PK戦を制し喜ぶ選手たち 【早稲田スポーツ新聞会】
コメント
――試合を振り返っていかがでしたか
正直苦しかったですね。でも今日のテーマとして勝利をみんなで意識していたので、 ひとまずそこはクリアだったのでよかったなと思います。
――後半以降試合が難しくなってしまった要因はどこにあると見ていましたか
ハーフタイムで2ー0だけどもう一回締めてやろうって話はみんなでしてたんですけど、相手のリズムが良くて、パス出してから動いての連動がすごいあって、それに対して後手後手の対応になってしまっていたので 苦しくなったのかなと思います。
――総理大臣杯出場を決めましたが、今の心境はいかがですか
僕の役割としては、監督がいない中で全国大会決めることだったので、正直ほっとしている一言です。でも、この監督不在の4日で4年生の幹部中心に組織として成長したなと感じてます。これをベースにさらにレベルあげて、日本一という目標を掲げてるのでそれに向けてみんなで頑張っていきたいなと思います。
伊勢航主将(社4=ガンバ大阪ユース)
――総理大臣杯への出場が決まりました。率直な気持ちをお願いします
タフなゲームでしたけれども、最終的に勝てて本当に良かったです。ほっとしています。
――4回戦で明大に大敗した後、残り2枠の総理大臣杯出場権を獲得するためどのような準備をしてきましたか
明治に大敗した中で、正直落ち込んだ部分もありました。それでも、小澤(雄希)コーチが本当に意識の部分を投げかけてくれて、それにみんなが従ってぶれずに戦えたことが、2連勝できた要因かなと思います。
――今日の試合では素晴らしいミドルシュートで1ゴール。その他にもセットプレーなどで精度の高いボールを供給され続けていましたが、振り返っていかがでしたか
今日は点を取れましたけど、本当にこれを継続してやらないといけないですし、全国優勝するという目標を掲げている中で、自分がチームを勝たせるためにはもっともっと得点に絡んで、(結果を)追求してやっていかないといけないなと思います。
――タフなゲームが続くアミノバイタルカップですが、チームとしてどのような課題が出たと感じましたか
トーナメントなので、失点したら苦しくなるところであっさり失点しまうというのは課題です。今日のゲームも、後半の特に苦しい時間帯に出ている選手もそうですし、ベンチの選手も本当にパワーを持ってやらないといけないなと感じたので、チーム全体の底上げが改めて必要かなと思います。
――一方で、4試合中3試合が延長戦に突入したゲームを勝ち切っていることは、チーム力の表れなのかなと思いますが、そこについてはいかがですか
本当に難しい展開になった中で、こうやってチーム全体で勝ち上がったことはこのチームがこの大会を通して本当にタフになったなと思いますし、この勢いを持って日曜日にまだゲームはありますし、先のリーグ戦にもつなげていかないと意味がないので、もう1回チームとしてやっていきたいなと思います。
――最後にここからの試合への意気込みをお願いします
9位で終わるのか10位で終わるのかは違うと思いますし、まず日曜日の(アミノバイタルカップ)最後の試合に勝って、チームとしていい流れでリーグ戦につなげられればなと思います。
海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18)
――試合振り返っていかがでしたか
今回もかなり難しい試合だったなと思います。2点取れたのは良かったんですけど、その後の自分たちの試合の進め方とか、 そういうところがまだまだ課題ばっかりで。最後に勝ったのはよかったですけど、課題が多く残る試合になりました。
――試合が難しくなってしまった要因はどこにあると見てましたか
守りに入ってしまったというのが大きな要因かなと思っていて、2点というのがサッカーで一番難しい状況だと思うんですけど、そこでゴールを奪いに行くことができなかったのがああいうゲーム展開につながった原因だと思います。
――PK戦はいつも通り「楽しむ」でしたか
とりあえず楽しむことと、負けたらもう全国大会も出られなくなるので先輩たちのために止めるという2点を意識して臨みました。
――6人目の前には笑顔も見られましたが、PK戦の感覚はいかがでしたか
多分自分自身が極限まで楽しんでるんですよね。言葉ではちょっと表現難しいんですけど。でもそういう時が自分は一番いいプレーできるのかなというのは振り返ってすごい思います。
――アミノ杯4試合ここまで振り返っていかがですか
かなり延長戦が多い試合で、全員の疲労もかなり溜まってますし、その中で勝ち切れて全国大会の切符を手にできたのはすごい良かったんですけど、最後に勝たないとやっぱり意味がないので最後の試合も全員で勝利を取りに行ければなと思います。
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