いよいよ目前、みちのくダービー。共に前節の悔しさをパワーに変えて臨む一戦に

モンテディオ山形
チーム・協会

いよいよ目前、みちのくダービー。共に前節の悔しさをパワーに変えて臨む一戦に

【©MONTEDIO YAMAGATA】

いよいよ目前に迫った6月22日(土)17:00~明治安田J2リーグ第21節、NDソフトスタジアム山形でのみちのくダービーモンテディオ山形vsベガルタ仙台。双方の直近のJ2リーグでの戦いを踏まえて試合を展望していこう。

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まずは山形だが、前節の鹿児島ユナイテッドFC戦は非常に悔しい結果に終わってしまった。前半FW氣田亮真がドリブル突破から決定機をつくり出すなど押し気味に試合を進めた中で、MF小西雄大のミドルシュートが決まる。その後も再三山形が決定機をつくり出すが、あと一歩で決め切れない展開が続く。追加点が奪えず1-0のまま試合は終盤に突入したが、相手のクロスから同点ゴールを許してしまう。その後猛反撃を繰り広げたが、アディショナルタイムでセットプレーから失点。前半から試合を優位に運びながら、悪夢のような展開で1-2の敗戦。渡邉晋監督も「勝たなければいけないゲーム」と悔やんだ。
一方の仙台はV・ファーレン長崎との上位対決となった。序盤でPKを献上し失点を許したが、後半にMFオナイウ情滋のクロスからMF郷家友太が2試合連続ゴールとなるヘディングシュートを決めて同点に追いついた。このまま引き分けかと思われたアディショナルタイム、MF有田恵人のクロスにFW中山仁斗がヒールで触り、最後はMF松下佳貴が逆転ゴールを決め、2-1で劇的勝利かと思われた。ところがラストワンプレーで同点ゴールを決められ2-2の引き分け。17試合連続負け無しで2位の長崎相手に勝点1を分け合えたのは悪くない結果とも言えるが、あと一歩で勝点2を失う結果となり、悔しさの残る結果だった。
互いに前節アディショナルタイムでの失点で勝点を落としたチーム同士の一戦ということで、やはりその悔しさをどれだけパワーに変えられるかが勝負のポイントとなるだろう。ただでさえ熱くなるみちのくダービーだが、そこに前節共にあと一歩で勝ち切れなかった悔しさを晴らそうというエネルギーが加わり、この試合はいつも以上に感情がぶつかり合う試合となるだろう。
そして、ダービーの勝敗というものはこうしたシーズンの流れとは関係無いともよく言われる。今は山形が14位、仙台が6位という状況だが、そうした順位は関係無く、何が起こるか分からないのがダービーである。さらにダービーの勝敗はその後のリーグ戦に響く。昨年夏の山形で行われたみちのくダービーはFW藤本佳希の4ゴールで山形の完勝に終わり、その後山形は好調を維持し、5位でリーグ戦を終えてプレーオフ進出を果たしたのに対し、仙台はその後勝ちから遠ざかり監督交代となり、16位に終わった。今後のリーグ戦で浮上していくか、悔しいシーズンとなるかの分水嶺となりうる大事な一戦だ。
このような厳しい戦いに臨む選手たちを後押しするのは、やはりどんな時でもサポーターの熱い声援だ。前節は悔しくてやりきれない思いでいっぱいだったかもしれない。それでもこの一戦は、勝利のために全力で声援を送り、ぜひ選手たちの背中を押して欲しい。選手たちはサポーターと歓喜に沸くことを目指し、全力でプレーする。
山形、仙台、熱い気持ちがぶつかり合うみちのくダービー、好ゲームを期待したい。
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著者プロフィール

NEC山形のサッカー同好会として1984年に発足。1996年にチーム名をモンテディオ山形と改称し、1999年にJリーグに加盟した。チーム名はイタリア語の「MONTE(山)」と、「DIO(神)」を組み合わせた造語で、「山の神」を意味しており、拠点とする山形県の霊峰出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)と、頂点を目指すチームを表している。エンブレムはクラブスローガン“YAMAGATA I CHIGAN”に込められた結束の想いを「雪の結晶」のモチーフで表現。ホームタウンは山形県35市町村。ホームスタジアムはNDソフトスタジアム山形。

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