「一球一球をもっと大切に、丁寧に」 チームアンバサダー・銀次が語る、東北楽天上位浮上のカギ

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東北楽天ゴールデンイーグルスアンバサダー・銀次氏 【(C)PLM】

 パーソル パ・リーグTVと小誌にて、パ・リーグのOB6名のインタビューを実施。5月28日からの「日本生命セ・パ交流戦2024」に向けて、「レジェンドOB 日本生命セ・パ交流戦 超分析」と題し一挙公開した。東北楽天編では、昨季まで現役でプレーし、現在は球団アンバサダーを務める銀次さんが登場。

◇ ◇ ◇


 今季ここまでリーグ5位につける東北楽天は、交流戦前最後の試合で連敗を「6」で止めたものの、リーグで唯一防御率4点台を記録し、リーグワーストの197失点を喫するなど苦しい時期が続いている。そんな苦境の中、明日から始まる「日本生命 セ・パ交流戦」でどこまで巻き返しを図れるのか。 

 普段対戦することのないセ・リーグとの戦い方について、銀次さんは「データも大切だが、やはり野球は感覚のスポーツ。ピッチャーの質や曲がり幅などを自分で見つけて、早くベンチに伝えることが大事になってくる」と話す。

 また、「交流戦でこの1年(の成績)が決まるところがある」と話すように、東北楽天がリーグ優勝を果たした2013年の交流戦では15勝9敗、2位と好成績をマーク。そこから勢いに乗り、7月に首位に立つと、以降は大きく調子を落とすことなくリーグ優勝を果たしている。今季、ここから上位に食い込むためには、交流戦での戦い方が非常に重要になりそうだ。

 そんななか、銀次さんが交流戦のキーマンとして挙げたのは浅村栄斗選手と早川隆久投手。「浅村にはやはりホームランを打ってほしい。ひと振りで(試合の)流れを変えられるのはホームランしかない」と話し、早川投手に対しては「少しずつ大人になってきてますね。ストレートも去年より良くなっているので、抑えてほしい」と期待を寄せた。

 浅村選手は昨季、本塁打王とベストナインに輝きながらも、今季ここまでは打率.227、4本塁打、24打点と本来の力を発揮しきれていない。しかし、昨季も開幕後は打撃不振に苦しんだものの、交流戦では打率.333と調子を取り戻すと、7月には月間打率.395を記録している。今季も交流戦をきっかけに状態を上げていけるか、注目したい。

 一方の早川投手は、今季ここまで7試合に先発して3勝3敗、防御率3.19。勝率こそ5割だが、5試合連続でQSを達成するなど、エースらしい粘投を続けている。自身初の2桁勝利を挙げるべく、交流戦でもチームをけん引する投球を披露したいところ。また、昨季の交流戦では、俊足を生かして内野安打も放っている。リーグ戦では打席に立つことのない早川投手のバッティングも見どころの一つかもしれない。

 そして、チームに対して「野球の怖さをもっと知ってほしい」とメッセージを送った銀次さん。その言葉に込められた意味とは? ぜひ動画をご覧いただきたい。

「いただき」を目指し、一丸となって熱い戦いを繰り広げる姿にご注目を。

写真・文 後藤万結子
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