タイトル:久保は不出場、レアル・ソシエダはベティスを下し来季EL出場へ

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

絶対的守護神が勝利をもたらす

 ラ・リーガ第37節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は来季のEL出場権を争う直接のライバルとの一戦のためセビージャの街に乗り込んだ。今季加入し大車輪の活躍でチームに貢献してきた元スペイン代表イスコをはじめ多くの主力を欠くベティス。一方、ラ・レアルも先発メンバーに名を連ねたル・ノルマンがウォーミングアップ時に違和感を訴え欠場、パチェコが緊急先発する事態に。

 前節、アシストを記録した久保はベンチスタートとなり、イマノル監督はオヤルサバル、ベッカ
ーの2トップにハビ・ガランを一列前の中盤右サイドで起用する4−4−2を採用。レアレ・アレナでの同カードでラ・レアルがベティスサポーターへのアウェイチケットの販売をしなかったことへの対抗措置として、今節ではベティスがラ・レアルサポーターへ同様の対応を実施。それにより敵地ベニト・ビジャマリンは緑一色の超満員となりこれ以上ないアウェイの状況でキックオフの笛を迎えることとなった。

 高まる緊張感の中、始まった試合は開始早々にスコアボードが動く展開に。5分、中央やや右でFKを得たラ・レアルはブライス・メンデスメンデスがボールをセット。”モスの魔法使い”の放った左足のシュートは4枚の壁を越え、ポルトガル代表GKルイ・シルバが手を伸ばしても届かない、ゴール右上すみのコースへ。幸先の良いスタートを切ったラ・レアルだが、流れはベティスへと移っていき、アジョセ・ペレスを中心に右サイドから攻め込まれる。13分にはアジョセ・ペレス、フォルナレスに立て続けに決定的なシュートを放たれるが、守護神レミロが死守。

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 防戦一方のラ・レアルは40分、クリアしたボールを拾ったベティスCBリアドに強烈なミドルシュートを打たれるが、これもレミロがわずかに触りクロスバー直撃となり、なんとかリードをキープする。苦しい展開の中、42分、高い位置でボール奪取したメリノ、オヤルサバルの連携からPAへと侵入したメリノが今季5得点目を記録。左足の冷静なシュートがラ・レアルに大きな追加点をもたらし、0−2で後半へ。

 積極的な交代策で勝機を伺う知将ペジェグリーニ率いるベティスは64分、主審のトラオレによるハンドの判定によりPKを獲得。キッカーを務めたアブデはパネンカを試みたが、レミロが残した足でこれをクリアし、絶体絶命のピンチを脱する。この直後、イマノル監督はオラサガスティとこの日がデビューとなるジョン・マルティンのスビエタ(ラ・レアル下部組織)出身の若手を送り込む。78分にベティスFWアジョセ・ペレスにネットを揺らされるが、直前のプレーでハンドがあったとしてVARの介入によりゴールが取り消される。

 81分、交代枠最後の一枚でザハリャンがピッチへと送り込まれ、久保の不出場が決定。その後ピンチなく試合を終えたラ・レアルが残り1試合残してベティスとの勝ち点差を4とし、来季のEL出場を確実なものとした。アトレティック・クルブとラ・リーガの最優秀GK賞を争うレミロの数々のセーブ、PKストップがこの日の勝利をもたらした。次戦は25日、消化試合となった今季最終節ホームでのA・マドリー戦は勝利でサポーターと共に来季EL出場決定を祝いたい。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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