南関東・JRAから移籍馬多数!リピーターレースの今年の結末は?/佐賀スプリングカップデータ分析
今回は出走12頭中7頭が今年に入ってから佐賀に移籍してきた馬。移籍組と地元馬の力比較はどうなのか、ここではレースが創設された2018年から23年の過去6回のデータを元に分析をする。
過半数で3連単7000円未満の配当
中距離でも逃げ・先行馬が有利
上がり3ハロン39秒未満の脚を使える馬に注目
内~真ん中の枠が好ましいか
5~8歳馬が好成績も、10歳馬の勝利も
“黒っぽい馬”が好成績!?
データからの推奨馬は?
②逃げ・先行馬
③上がり3ハロン39秒未満を近走で出している馬
④黒っぽい馬
サトノディードは元JRAオープン馬。その後、大井に移籍し、南関東でも1800m~2000mのレースで勝利を挙げた。今年3月に佐賀移籍初戦を迎え、前走で初勝利。ペースが流れる中を後方からの差し切りと、展開が向いた面もあるにせよ、佐賀での3戦すべてで上がり3ハロン39秒未満の末脚を使えている点は魅力的。偶然にも青鹿毛で、①③④に当てはまる。
サトノディードが勝った前走で“負けて強し”を見せたのはアエノブライアン。こちらも大井の1600m~1800mで活躍した馬で、前走が佐賀移籍初戦。その前走は緩みのないペースを3番手でついていき、前に行った馬がどんどん後退していく中、唯一勝ち馬に食らいつき、直線では盛り返す場面も見せたほど。移籍2戦目での馬場慣れも見込め、今回は園田・姫路から下原理騎手が乗りに来る。①②に該当。
これら移籍組に対し、地元大将格はリーチ。鋭い末脚を武器にゴールドスプリントなどで重賞を勝っている。笠松に遠征した前走・飛山濃水杯は最後方から脚を伸ばすも前が止まらない馬場で7着。しかしながら安定して末脚を使えており、①③に当てはまる。
ヒストリーメイカーは地元・佐賀苦手説が一時期は流れたが、昨年末に中島記念を制して佐賀の重賞初制覇。こちらも③に該当するほか、タガノファジョーロも末脚が武器で③に該当する。
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日や週末は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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