セレッソ大阪【J1リーグ第13節 C大阪vs.神戸】シーズン序盤に訪れた大一番。逆境をチーム全員で乗り越え、昨季・王者から大きな勝点3を掴みたい
【CEREZO OSAKA】
前節の大阪ダービーでは、敗戦という結果もそうだが、毎熊晟矢、登里享平といった、今季のビルドアップを支えてきた2人のサイドバックが試合中に負傷するアクシデントも起こった。チームにとって痛手であることは確かだが、「新しいエネルギーが加わることで、劇的にチームがグンと成長する、パフォーマンスを発揮する、そういう経験も私自身あります」と小菊昭雄監督も話すように、過去2シーズンも、負傷者が続出するシチュエーションを、チーム全体の総合力で乗り越えてきた成功体験がある。4戦未勝利であり、ケガ人が続出する現在は、紛れもなく今季の中でも正念場と言えるが、前節、途中から右サイドバックでプレーした奥田勇斗が「これまでも常にいい準備はしてきました。今まで出られなかった(悔しい)思いをこれからの試合で表現したい」と話したように、新たに入る選手が“代役”に留まらない活躍を見せることで、チームの競争力は一気に上がる。「困難な時期を乗り越えたときはチームの結束力がグッと高まる」と指揮官も言葉に力を込める。ディフェンスラインの再構築が迫られる中、U-23の代表活動から戻ってきた西尾隆矢、ジャスティン ハブナーへ懸かる期待も大きい。
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現在、2位の神戸との勝点差は3。勝てば並び、負ければその差は6に広がる。「この4試合は勝点を伸ばせていない状況ですが、もう一度、優勝争いに加わっていけるかどうか。その権利を懸けた戦いだと思っています」と指揮官も今節を位置付けるが、シーズン序盤に訪れた大一番。“シックスポイントゲーム”と言える。「勝点が近い分、勝てば大きいですし、ここからの上位2試合を勝ち切れば、チームとしても波に乗れます。優勝を目指す以上、上位の相手に勝つことは必要。その意味では、明日の試合はモチベーションにもつながっていますし、今の悪い流れを断ち切るためにも、いい相手だと思います」とは為田大貴。ホーム・ヨドコウ桜スタジアムの後押しも力に変えて、現状を打破する大きな勝点3を目指す。
(文=小田尚史)
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