【ラグビー/NTTリーグワン】チーム内に満ちる若い選手たちのエネルギー。 一丸でつかみ取る、入替戦の切符<マツダスカイアクティブズ広島>

マツダスカイアクティブズ広島 横尾太一選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今季の戦いも佳境を迎えた。ディビジョン3はすでに日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)の優勝が決定。清水建設江東ブルーシャークスが2位でD2へ昇格することが決まった中、D2/D3入替戦に出場する3位の座を懸けた戦いの決着がつくのはこれからだ。

現在3位のマツダスカイアクティブズ広島は、今節に勝てば自力でD2/D3入替戦への出場を決めることができる。初めてホストゲームを行う維新みらいふスタジアムに日野RDを迎えることとなった。

重要な局面を迎え、中居智昭ヘッドコーチは自信をのぞかせた。前節の『広島ダービー』での勝利は「今まで自分たちが積み上げてきたものが間違いではなかった」と頷ける内容だったと同時に、気持ちが表れていたところに確かな手ごたえがあった。

「自分たちが何をすべきかがすごく明確になったゲームだった。みんなが体を張って前に出ていったし、ピンチも仲間が助けてくれた。全員で助け合って一つのチームで作り上げている感覚を持てたことがすごく大きな財産になった」(中居ヘッドコーチ)

いま、SA広島はチームが一つにまとまってきており、若い選手たちのエネルギーも満ちてきている。

24歳の横尾太一はいま、ラグビーが楽しくて仕方ないと言う。

「最高ですよ、ほんまに。2年間くらいけがをして試合に出られへんかったぶん、今年に入ってから試合にもずっと出ることができていて、本当に楽しいです。親にもしっかりとプレーを見せられているのはうれしい」

23歳の本山峻也は、社会人として四苦八苦してきた1年間を経て、いろいろなことに慣れて自分と向き合えるようになってきたところだ。

マツダスカイアクティブズ広島 本山峻也選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

「仕事とラグビーの両立はしんどいです(苦笑)。いろいろ大変ですけどようやく慣れてきましたし、自分がリーグワンで通用する部分とまだまだな部分が分かってきました。自分の強みとしてディフェンスを伸ばしていきたいし、課題のところもウェイトトレーニングをしてカバーしていきたいと思っています」

これからの試合はより緊張感の高まる戦いになるが、横尾は「緊張感のある状況で試合ができるのは、ラグビーをやっている身としては幸せです」と笑みを浮かべ、「見ている人に気持ちが伝わるプレーをすることをチーム全体でやっていきたい。それができれば結果もついてくると思っています」と勢いよく語った。

(寺田弘幸)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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