【ラグビー/NTTリーグワン】アタック面の進化をリードするハーフ団 ホスト最終戦、チームの成長を勝利で示す<三菱重工相模原ダイナボアーズ>

三菱重工相模原ダイナボアーズ 岩村選手(中央) 【©ジャパンラグビーリーグワン】

三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)が6試合ぶりに“聖地”・相模原ギオンスタジアムで、D1/D2入替戦回避を懸けてリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)と戦う。

10位で入替戦に回った昨季と比べて、今季は2節を残して昨季の総得点数よりも得点数を「27」増やし、得失点差も改善傾向。上位チームに対しても接戦に持ち込む力をつけ、10位のBR東京と勝ち点「9」差の9位につける。この試合でBR東京に勝ち点5を与えなければ、ディビジョン1残留が確定する。

相模原DBは、前節の横浜キヤノンイーグルス戦(以下、横浜E)で、ラインブレイク数がD1全体最多の9を記録。前半だけを見れば、アタッキングラグビーを標ぼうする横浜Eと互角に渡り合った。ハードワークを信条とする粘り強いディフェンスをベースに、アタック面での進化をリードするのが、岩村昂太とジェームス・グレイソンのハーフ団だ。

キャプテン2シーズン目の大型スクラムハーフ・岩村は、攻守で体を張ってチームをリードしつつ、今季はさらに言葉でもキャプテンシーの面で成長を見せる。

「9番の役割を遂行する、行動で示すところはこれまでどおりですが、今シーズンはハドルの中や練習中に、必要ならば厳しいことも言って、選手のスイッチを入れるようにします。また良いときには褒めるような声を掛けて、言葉でもチームを引っ張ることが少しずつできるようになりました」

その岩村が信頼を寄せるのが、今季加入したイギリス人スタンドオフのジェームス・グレイソン。「ジミー(ジェームス・グレイソンの愛称)は、パスとキックのスキルが高いですし、周りの選手を生かすプレーもしてくれます。日本語の勉強をしていて、一緒にプレーしやすい選手です」。

三菱重工相模原ダイナボアーズ ジェームス・グレイソン 【©ジャパンラグビーリーグワン】

「グラウンド以外でもターボス(メンバー外の選手の呼称)を含めてコミュニケーションを取っています。同じ絵を見られているからこそ、良いコンビネーションを発揮できて、試合を重ねるごとにさらに良くなっています」と岩村は手ごたえを明かし、これからの期待をこう口にした。

「来季もチームに残るかどうかはジミーの判断ですが、相模原DBの9番、10番として強いチームを築けたらいいなと思います」

今季のメンバーで戦うホストでのラストゲーム。昨季を超えて進む相模原DBは勝利で飾れるか。

(宮本隆介)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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