【ガンバ大阪】総力戦で挑むルヴァンカップの琉球戦。藤春ら元ガンバ勢もリスペクトしつつ、結果だけにこだわり抜く
【ⓒGAMBA OSAKA】
従来J1クラブのみで行われてきた伝統あるカップ戦は、今季からJ2、J3の全クラブが参加。ノックアウト形式の戦いで、頂点を目指すことになる。
一試合も負けられないガンバが第2回戦で挑むのはJ3勢の琉球だが、ポヤトス監督は「埼玉スタジアムでの浦和戦よりも、もっとリスペクトを込めて行きたい。本気で浦和戦よりも難しい戦いになる」と一発勝負のカップ戦の難しさを語る。
ただ、4日後にはリーグ戦で今季初の3連勝をかけた鹿島戦が控えることもあって、ポヤトス監督は総力戦で琉球に挑むつもりだ。
「4月にはたくさんの試合をしてきたので選手の入れ替えはある。ただ、ガンバには質のある選手が多く揃っている」(ポヤトス監督)。
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その中の一人が大卒ルーキーの美藤である。「自分がやれるぞ、っていうのを見せられるチャンスだと思うので、ガムシャラにやりたい」(美藤)。ボランチを主戦場とする美藤だが、最大の持ち味は豊富な運動量とハードワーク。現在J3では6位につけ、攻撃的なサッカーを見せている琉球相手に、美藤は守備面でガンバを活性化するはずだ。
この一戦に賭ける思いの強さは美藤だけに止まらない。DFラインも選手の入れ替えを示唆するポヤトス監督だが、昨季、右膝軟骨損傷のため手術し、ピッチから遠ざかっていた江川にとっても待望の今季初出場になりそうだ。
ルヴァンカップの1stラウンド2回戦では様々なJ1クラブがJ3勢相手に接戦を強いられたり、延長戦に持ち込まれたりしているが「他チームの試合を見ても、簡単な試合にはならない。ただ、レベルの差を見せつける試合にしたい」と江川は力を込める。
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また白井だけでなく、高木やガンバ大阪ユース育ちの岩本らガンバに関わった選手も多い琉球だが、とりわけこの一戦に強い思いを抱いているのが藤春だ。
昨季までガンバでプレーした藤春は「自分がまだ走れるところを見せられたら13年お世話になったサポーターへの恩返しになる。失うものはないので立ち向かって行くだけ」と力を込めた。
クラブ創設21年目の琉球にとって、沖縄でJ1勢と対戦するのは初。モチベーションの高い相手に簡単な試合にはならないが、「相手は失うものがないので食らいついてくる。そのプレッシャーに自分たちが飲み込まれず、しっかりとプレーしたい」(江川)。
一発勝負のカップ戦で問われるのは結果のみ。若い力の意気込みとベテランの経験値を結集し、ガンバが結果だけにこだわり抜く。
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