パ・リーグ20年ぶり三冠王も視野に。安打製造機・近藤健介の打撃改造
福岡ソフトバンクホークス・近藤健介選手 【(C)パーソル パ・リーグTV】
移籍を機に本塁打が急増。昨季はホームランキングに
近藤健介選手 打撃成績 【(C)データスタジアム】
これまでとは異なる打席でのアプローチ
近藤健介選手 打撃指標 【(C)データスタジアム】
徐々に上昇していたフライ割合
近藤健介選手 打球性質割合 【(C)データスタジアム】
センターからレフト方向への本塁打を量産
近藤健介選手 本塁打方向割合 【(C)データスタジアム】
特筆すべき逆方向への長打力
2023年パ・リーグ 逆方向本塁打ランキング 【(C)データスタジアム】
今季はさらに打撃スタイルに変化の兆候
近藤健介選手 打球方向割合 【(C)データスタジアム】
実は、昨季逆方向に放った11本塁打のうち、本拠地のPayPayドームで放った5本はすべてホームランテラスへの着弾で、ZOZOマリンでの2本もホームランラグーンへの着弾と、逆方向へのホームランはラッキーゾーンに集中していた。地の利を生かした打撃ではあるものの、逆方向への打球は飛距離が突出していた訳ではなかったのだ。そのため、昨季以上の長打力を求め、飛距離が伸びやすい引っ張った打球を増やすスタイルへの変化を図っているのかもしれない。今季はここまでレフト方向へのアーチがないだけでなく、オープン戦を含めても外野フェンス沿いのウォーニングゾーンに届く打球も飛び出していない。今後もこの傾向が続くのかどうか、打球方向の推移は注目したいポイントだ。
昨季は本塁打王、打点王の2冠に輝いたものの、打率は首位打者の頓宮裕真選手(オリックス)にわずかに及ばず、惜しくも三冠王とはならなかった近藤選手。開幕から各チームとの対戦カードのひと回りを終えた時点では、打撃3部門でいずれもリーグ5位以内と好位置につけており、今季も打撃タイトル争いの最右翼といっていいだろう。高い打撃技術を誇りながらも、変化を恐れずに進化を続けるヒットメーカーが、パ・リーグでは2004年の松中信彦氏(当時ダイエー)以来となる偉業達成へ挑む。
※文章、表中の数字はすべて2024年4月14日終了時点
文・データスタジアム
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