小林光希、自身最高の2位フィニッシュ

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【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

42nd フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)最終日

 いきなりスタートの1番パー4でバーディーを奪った小林光希。3番パー4でボギーを叩いたものの、その後はスコアを5つ伸ばし、この日のベストスコアとなる66をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、自己最高位となる単独2位でフィニッシュした。

 「今日は冷静にプレーできたので、そこは良かったと思います」。昨年のステップ・アップ・ツアーでプロ初優勝を飾っているものの、JLPGAツアーでは今年のアクサレディスin宮崎での6位タイが最高だった。60台を出したのも大会第2日の67が一度あるだけなので、この日の66はプロになっての自己ベストになる。

 好スコアをマークした最大の理由は、パッティングにある。今大会まで1ラウンド当たりの平均パット数は29.7838で55位だったが、この3日間では初日から最終日まで3ラウンドすべて27パットだった。「先週からパッティング練習の方法を変えたのが良かったと思います」。その練習法とは、「10メートルのロングパットで距離感を合わせること」だという。

 元々かなりの高確率でカップには寄っていたが、さらに精度を上げたことで、パッティングへの自信が深まった。その一方でショートパットの練習も欠かさない。「フェースの向きだけをチェックしながらストロークしたら、短い距離もしっかり入れることができようになりました」と笑顔を見せる。最終18番パー4では約2メートルのパーパットを残したが、それをしっかり沈められたからこそ、単独2位となった。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 また、今回は2年連続年間女王となった山下美夢有のエースキャディーを務める松村卓氏をキャディーに起用。「クラブ選択や攻め方を相談するのはもちろん、『落ち着いてね』とか、いいタイミングで声を掛けて下さり、助けていただきました」。そのおかげで、目の前の1打に集中できたことは確かだ。

 今回、単独2位に入ったことで120ポイントを加算。獲得ポイントが207.41ポイントまで上昇し、暫定リランキングで4位となり、第2回リランキングが行われるミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンまでの出場がほぼ可能になった。メルセデスランキングも19位に上がったが、出場試合が増えたことで、初シードへの夢も膨らむ。ただ、小林自身は先のことよりも、目の前の試合でベストを尽くすことしか考えておらず、「また優勝争いに絡みたいです」と、今後も全力投球で試合に臨むつもりだ。

 今大会だけで賞金704万円を獲得した小林だが、あまり物欲もないという。現在はウェアの契約先がなく、自費で購入しているだけに、「助かります」と目を輝かせて喜んでいた。(山西 英希)
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