自力昇格の可能性はないものの、今節の試合結果によっては自動昇格圏内である2位を狙える位置につけているKMSKデインズ。2試合の出場停止となっていたDFクリストフ・ヤンセンスがスタメンに戻り、また前線には元U-20ドイツ代表MFエミリオ・ケーラーを置く布陣で重要な一戦に臨んだ。

前節の敗戦から一転、試合開始早々からデインズは躍動感あるプレーを見せる。しかし前半17分、スペイン人DFゴンサロ・アルメナラのビルドアップでのパスミスから相手にチャンスを作られると、DFクリストフ・ヤンセンスが相手選手をペナルティエリア内で倒してしまい、PKを与えてしまう。これをロンメルMFルーカス・スクーフスが右隅にしっかり流し込み、デインズは先制点を許してしまう。

反撃に出たいデインズは31分、左サイドからDFクリストフ・ヤンセンスのクロスに中央でFWレナート・メルテンスが競り合うと、こぼれ球に走り込んだMFエミリオ・ケーラーがシュートを流し込み、同点に追いつく。さらにその直後の33分、右サイドを抜け出したDFゴンサロ・アルメナラが中央へクロスを送ると、このボールが相手DFの手に当たりPKを獲得する。勝ち越しの絶好のチャンスだったが、これをMFガエタン・ヘンドリックスが右ポストに当ててしまい、ゴールを奪えない。

しかしなおも流れを失わないデインズは45分。右サイドからのMFガエタン・ヘンドリックスのコーナーキックにファーでベネズエラ代表MFテオ・キンテロがヘディングで合わせ、前半終了間際に勝ち越し点を奪う。

さらに後半開始早々、今度は右サイドからのMFガエタン・ヘンドリックスのコーナーキックにMFテオ・キンテロが全く同じ形で合わせ、試合を3-1とする。その後もMFエミリオ・ケーラーとMFファン・ラントショートのコンビネーションでゴールまで攻め込むなど勢いを落とさないデインズ。一方昇格に向けて負けられないロンメルも反撃を狙うと、73分に中央ペナルティエリア外から強烈なミドルシュートで1点を返す。その後も一点を争う一進一退の攻防が続くが、なんとかデインズが3-2のまま逃げ切り、値千金の勝ち点3を獲得。他会場の結果により3位に浮上したデインズと、今節敗戦した現在2位のデンデルの勝ち点差は2。デンデルの結果次第ではあるものの、最終戦に自動昇格の可能性を残したデインズは、次節、現地時間4月19日20:00にアウェイで15位のRFCセランとレギュラーシーズン最終節を戦う。

【試合時間】
現地時間4月19日（金）20:00キックオフ
・RFCセラン（15位） vs KMSKデインズ（3位）
・ロイヤル・フラン・ボラン（13位）vs FCVデンデルEH（2位）
・ロンメルSK（4位）vs SKベフェレン（8位）
・ズルテ・ワレヘムSK（5位）vs リールセK（10位）

【昇格条件】
・KMSKデインズ勝利：FCVデンデルが引き分け以下で自動昇格
・KMSKデインズ引き分け：FCVデンデルが敗北、ロンメルSK（4位）とズルテ・ワレヘム（5位）が共に引き分け以下で自動昇格
・KMSKデインズ敗北：3-6位、及び1部14位による昇格プレーオフ進出

先発出場
GK：ナチョ・ミラス
DF：ローラン・レモワン、ケネス・シューマンス、ゴンサロ・アルメナラ、クリストフ・ヤンセンス
MF：ガエタン・ヘンドリックス、テオ・キンテロ、ファン・ラントショート、アレッシオ・スターレンス
FW：レナート・メルテンス、エミリオ・ケーラー

ベンチ入り
ウィリアム・ドュトワ、デニス・プリチネンコ、ビクトル・アルバレス、ハイメ・シエラ、ギヨーム・デ・シュライバー、アイマン・カシミ、スレイマネ・アン、スヴェン・ブラーケン、ママドゥ・コネ

途中出場
80分：スレイマネ・アン（Out：レナート・メルテンス）
80分：ギヨーム・デ・シュライバー（Out：アレッシオ・スターレンス）
83分：ビクトル・アルバレス（Out：クリストフ・ヤンセンス）
90+4分：ハイメ・シエラ（Out：ファン・ラントショート）

得点
20分：失点
30分：エミリオ・ケーラー（今季3点目）
45分：テオ・キンテロ（今季4点目）
46分：テオ・キンテロ（今季5点目）
73分：失点