【ラグビー/NTTリーグワン】貫きたい先行逃げ切り。「準備万端」のSHが、 テンポをコントロールし、ピンチを未然に防ぐ<横浜キヤノンイーグルス>

横浜キヤノンイーグルス 荒井選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

バイウィーク明けとなる今節、横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)はリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)とのビジターゲームに臨む。試合会場は駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場。キックオフは4月6日(土)13時だ。

前節の東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)戦。横浜Eは終了間際にペナルティゴールのチャンスを得た。キッカーは名手の田村優。決まれば逆転できるシチュエーションに、横浜Eの選手たちは祈るような気持ちで田村の背中を見つめていた。

「優さんならば絶対に決めてくれる」(荒井康植)

チームメートの気持ちを乗せたペナルティゴールが決まり、ノーサイドの笛が鳴ると、ベンチ前の選手たちは思わずピッチへと駆け出していた。「優さんは格好良かった。勝ったときはめちゃめちゃうれしくて、ウルっときましたね」。劇的な逆転勝利に試合後の荒井は感極まっていた。

劇的勝利の余韻が残る中、バイウィークに突入。横浜Eの選手たちは東京SG戦の勝利を無駄にしないためにも、BR東京戦に向けて集中したトレーニングを積んできた。今週のチーム内テーマは、“いい試合のスタートを切って、80分間ゲームをコントロールして勝ち切る”こと。“先行逃げ切り色”の強い横浜Eらしく、試合開始からフルスロットルで相手に襲い掛かり、先手を奪ってそのまま勝ち切る“アタッキング・ラグビー”を貫く覚悟だ。スクラムハーフで先発予定の荒井は自身のタスクをこう認識している。

「アタックであればテンポをコントロールすること。またディフェンスでは相手のポイントとなる選手を警戒し、危機察知能力を生かして未然にピンチを防ぐ。自分のやるべきことは明確なので、あとは練習でやってきたことをしっかりと表現する。準備万端です」

BR東京戦の試合会場は駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場。プレシーズンの11月に“駒沢”でBR東京と対戦した際は、敗戦を喫しているため、「苦い思い出を勝利で晴らしたい」と荒井は言う。

レギュラーシーズンは“ラスト5”。2年連続のトップ4入りへ。「あまり先のことは考えずに目先の試合に集中する」と荒井は言葉に力を込めた。

(郡司聡)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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