タイトルを争うマンチェスター・シティとアーセナルは緊迫した試合となったが、決定的なチャンスには至らず、0-0の引き分けとなり、リヴァプールが勝ち点2差でプレミアリーグ首位をキープした。

グアルディオラ監督はマテオ・コバチッチをロドリと並んで中盤で先発させるという決断を下し、ゲームコントロールを意識した立ち上がりとなった。

序盤からシティが主導権を握った。アカンジが右サイドバックで高い位置に重点を置きながら、中に入る動きを見せ、またグヴァルディオルは左サイドバックのポジションでタッチライン際から前線へ走り込み、それに合わせてフィル・フォーデンが内側に切り込む立ち回りだった。

とはいえ、最初にゴールを脅かしたのはアーセナルだった。7分にホワイトがオーバーラップし、ファーポストに潜んでいたガブリエル・ジェズスにクロスを供給すると、この元シティ選手のシュートはオルテガのニアを突いたが、これはゴールから外れ、サイドネットを揺らすのみとなった。

そして14分にはシティの反撃。デ・ブライネのコーナーキックにゴール前を陣取っていたアケが体当たりで素晴らしいチャンスを作り出したが、至近距離からのヘディングシュートは、アーセナルのGKダビド・ラヤの正面でブロックされ、ゴールには至らなかった。

27分にはアケがふくらはぎの違和感で負傷交代となり、代わってリコ・ルイスが入ったが、アーセナルの勢いが増していき、決定機を作れないまま、0-0で前半が終了する。

後半開始早々、シティにチャンスが訪れた。右サイドでランニングしてきたリコ・ルイスが一度戻したボールをロドリがアタッキングサード際へパスを出すと、フリーのコバチッチが遠い距離からミドルシュートを放ったが、枠を捉えることはできず。

87分、シティのセットプレーでデ・ブライネのコーナーキックをペナルティエリア内にいたグヴァルディオルがヘッドで合わせ、ハーランドにボールが流れたが、これをコントロールすることはできなかった。

緊張の一戦であったが、最終的にはスコアレスドローのまま両者が勝ち点1を分け合うこととなり、先にホームでブライトンに2-1で勝利したリヴァプールが新たに首位に浮上した。シティはエティハド・スタジアムで58試合ぶりに無得点に終わった。