セレッソ大阪【J1リーグ第5節 C大阪vs.湘南】舩木翔と北野颯太、アカデミー出身2人のゴールで快勝。桜の開花とともに3連勝を達成
【CEREZO OSAKA】
前半立ち上がりはセレッソが中と外をうまく使ってペースを握る。9分、毎熊晟矢からレオ セアラ、奥埜博亮とついで奥埜がドリブルからシュート。16分にもセレッソに好機。再び毎熊を起点にブエノへつなぎ、フェルナンデスのクロスに奥埜がシュート。ただし、ここは相手DFにブロックされ、ゴールならず。直後の17分、ルキアンに起点を作られ左右に揺さぶられると、自陣右サイドのクロスからルキアンに決定機を許したが、GKキム ジンヒョンが足に当ててビッグセーブ。22分、セレッソは相手DFのパスミスを突いてセアラが持ち込むが、ラストパスが味方と合わなかった。ここから前半終了にかけて、試合の流れは湘南へ傾く。セレッソは自陣でのつなぎのミスから相手にカウンターを許し、クロスから何度もピンチを招いたが、32分のルキアンのヘディングはキム ジンヒョンが再びビッグセーブ。舩木翔や毎熊も体を張ってクリアし、何とか失点は防ぐ。「前半は我慢の時間帯もありました。相手のカウンターやリスタートからピンチもあったのですが、焦れずに全員でゲームをコントロールできたことが後半につながったと思います」と試合後に小菊昭雄監督も話したように、前節と同様、相手に勢いがある前半を失点ゼロで防いだことが勝利につながっていく。
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最大のピンチを脱したセレッソは、ここから左右両サイドで敵陣深くまで入っていく。守から攻への切り替えも早く、セカンドボールを拾って押し込むと、60分、先制に成功。ブエノのCKをファーで舩木が頭で合わせた。この得点により勢いが増したセレッソは、66分にも決定機。カピシャーバが前線からの守備でボールを奪うと、奥埜がダイレクトで前線のセアラへ。収めたセアラが左サイドへつなぎ、カピシャーバのクロスをブエノが折り返してセアラに決定機。ただし、至近距離から放たれたシュートはGKに防がれ追加点はならず。それでも相手に流れを渡すことなく試合を進めると、82分、試合を決定付ける2点目が入る。キム ジンヒョンのキックをセアラが落とし、直前に交代で入った北野颯太が巧みなトラップから前を向いてエリア内へ進入。冷静にGKも外してゴールネットに流し込んだ。昨年10月に負った右膝半月板損傷の手術からリハビリを経て今節が復帰戦となった桜のワンダーボーイ。「リハビリの間は悔しい気持ちでいっぱいでした。危機感もあったのですが、一番いい形で復帰できました」と喜びを噛みしめつつ、「ここからはアウェイで連戦なので、チーム力が試されます。いい準備をするだけ」と次節以降のアウェイ2連戦を見据えた。
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(文=小田尚史)
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