【ラグビー/NTTリーグワン】順位決定戦の2試合もホストゲームで。 紡いできた地域との絆を力に<レッドハリケーンズ大阪>

観客に手を振るレッドハリケーンズ大阪の選手たち 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今季のホストゲーム平均観客数が、ディビジョン2・3で唯一5,000人を超えているレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)。ホスト開幕戦だった第2節では8,586人を集客。ここまで3,000人を下回った試合はない。

行政と連係を取り、区民アンバサダーが中心となって地域活動に積極的に参加。小・中学校での挨拶運動やラグビー普及活動などにも数多く取り組んできた。今節に向けても、ポスターやチラシなどに頼るばかりではなく、これまで関わりを持った各所に直接足を運び、挨拶をして回っている。RH大阪は、社員選手が中心のチーム。その活動はいずれも、練習と社業の合間を縫って行っている。

“大阪になくてはならない存在”になることを目指し、観客数を一つの目安にして、小さなことからコツコツと積み上げてきた。ホストゲームに懸ける思いは、ひと際強い。3月31日(日)にヤンマースタジアム長居で行われるリーグ戦最後のホストゲームでも、D2最多入場者数の更新を目指している。

観客数が増える中、キャプテンの杉下暢が最も変化を感じているのは、「応援してくれる声が、『レッドハリケーンズがんばれー!』ではなく、『◯◯選手、がんばれー!』に変わったこと」。直接触れ合う機会を持ってきたからこそ、応援してくれる人たちとの心の距離は近くなった。

マット・コベイン ヘッドコーチは「チームスタッフが、チームとファンとの間に良いつながりを持てるよう力を注いでくれているおかげで、RH大阪には本当に素晴らしいサポーターの方たちがたくさんいる」と感じているというが、「大阪を代表し、ホストタウン・大阪で良いプレーをお見せしたい。応援してくださる方たちが作ってくれる雰囲気の力も借りて、試合当日、準備したものを出し切りたい」と思っているのは、ヘッドコーチだけではないだろう。

今節ホストスタジアムに迎える相手は、九州キューデンヴォルテクス。昨季D3で優勝を争い、ともにD2昇格を果たした良きライバルだ。簡単に勝たせてくれる相手でないことは、重々承知している。だからこそ、ホストゲームでの声援は、グラウンド上の選手たちの背中を押すだろう。

リーグ戦は今節が最終戦だが、D2のレギュラーシーズンはリーグ戦後にまだ順位決定戦の2試合がある。今節で勝ち点1以上を取ることができれば、順位決定戦の2試合をホストゲームで行える。応援してくれる大阪の人たちに今節の勝利と残す2試合のホストゲームの権利を届けたい。

(前田カオリ)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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