【ラグビー/NTTリーグワン】屈強なフランカーの原動力は すっかりラグビーと釜石SWに虜の2歳の愛娘<日本製鉄釜石シーウェイブス>

日本製鉄釜石シーウェイブス ベンジャミン・ニーニー選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

3月30日、パロマ瑞穂ラグビー場で日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)はリーグ戦最終節を迎える。相手は開幕戦で戦った豊田自動織機シャトルズ愛知。3位の強敵相手に結果を出し、順位決定戦に向けて上昇気流をつかみたい。

釜石SWは前節、レッドハリケーンズ大阪と対戦。ラストプレーで同点、コンバージョンゴールを決めれば劇的な逆転勝利かと思われたが、TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)の結果、直前のペナルティを取られノートライに。チームもスタンドも、天から地に落とされた、まさにジェットコースターのような幕切れとなった。

「最後はアンラッキーなことにノートライになってしまったけど、盛り返して終盤で勝てそうなところまでもっていけたことは誇りに感じています」

ベンジャミン・ニーニーは敗戦の悔しさの中に、一定の充実感を口にする。初の盛岡開催に集まった1,464人の観客もまた、最後に盛り返して勝利寸前まで追い上げたチームを誇りに感じたに違いない。

“ベン”の愛称で親しまれるベンジャミン・ニーニー。彼のモチベーションであり、癒しでもあるのが家族の存在だ。特に、間もなく2歳を迎える愛娘の話題になると、自然とパパの顔になる。

「ラグビーはフィジカル的に、子育てはメンタル的にタフ(笑)。でも、どちらも大変さ以上に自分に返ってくるものが大きいと思います」

これも血か、あるいは環境か。愛娘は2歳を待たずしてラグビーの虜になりつつある。

「娘はベビーサイズのジャージーを着こなし、釜石SWのフラッグを振って応援するだけでなく、チームメートの名前も数人覚えているほどです。3月のホストゲーム3連戦はすべて会場に来て応援してくれました」

かけがえのない家族の存在。これこそが屈強なフランカーを支える柱であり、モチベーションの源となっている。

(髙橋拓磨)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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