「将来の中軸候補」の現在地。野村佑希の飛躍のカギは?
北海道日本ハム・野村佑希選手 【(C)パーソル パ・リーグTV】
昨季は自身初の規定打席に到達
野村佑希選手 年度別打撃成績 【(C)データスタジアム】
直球への強さを見せる
野村佑希選手 2023年球種別打撃成績 【(C)データスタジアム】
しかし変化球に対しては同.195と、22人中ワーストの数字だった。打撃好調だった8月には変化球打率.305をマークしたものの、それ以外はほとんどの月で1割台に低迷するなど、対応に苦しみ続けたように見える。
変化球に対しては、追い込まれる前後で成績が激変
野村佑希選手 2023年変化球のストライクカウント別打撃成績 【(C)データスタジアム】
2ストライク時の変化球への対応は?
野村佑希選手 2023年2ストライク時の変化球に対するコンタクト率 【(C)データスタジアム】
まず目に留まるのは、コンタクト率がリーグ平均よりも低いことだ。特にボールゾーンでは43%と、平均を18ポイントも下回っている。打ちにいった場合の6割近くが空振り三振になってしまったことは、打率低迷の大きな要因といえる。
野村佑希選手 2023年2ストライク時の変化球に対するスイング率 【(C)データスタジアム】
課題克服の兆しが見えたオープン戦
野村佑希選手 2024年オープン戦の球種別打撃成績 【(C)データスタジアム】
チームでは昨季、ドラフト同期の万波中正選手が終盤までタイトル争いを繰り広げるなど、一足先に飛躍のシーズンを送った。その万波選手に4番を譲るなど、悔しい経験もあった野村選手。今季は安定したバッティングを見せ、主砲の座を守り抜きたいところだ。若きスラッガーの進化に、引き続き注目していきたい。
※文章、表中の数字はすべて2024年3月25日終了時点
文・データスタジアム
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