<国内男子ゴルフ>@中野麟太朗さんが春休みの快進撃「引き金でした」14番◎からの「61」で3差首位

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■2024年ジャパンゴルフツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」3月28日ー31日 / 東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)/ 7069yard・par71 / ▼28日・大会初日

男子ゴルフの開幕ダッシュで初日の主役を奪ったのは、新3年生の大学生アマだった。

@中野麟太朗(なかの・りんたろう)さんが、コース記録に並ぶ10アンダーの「61」を出して2位と3打差の首位発進した。

最後9番で、左足下がりのライから50度のウェッジを使って放った120ヤードの2打目も、ピンの根元に着弾。

左奥のバーディチャンスもけして易しくなかったが、「今日ずっと入ってなかったフックライン。苦手だったことを挽回したい。気持ちで入れた」と、後半5番からの5連続バーディを完成。

プロ顔負けのゴルフにグリーンまわりがどっと沸いた。
「ナイスプレー!」の歓声に応えて弾けた笑顔がますます心を掴んだ。

「応援してるよ!」と、声援を浴びせかけられ、185センチの長身を何度も丁寧に折り畳んで礼儀正しくお辞儀。
「このまま勝っちゃえ」と威勢の良い掛け声には照れた。

2024年最初のイーグルを記録したのも中野さんだった。
「引き金でしたね」という14番のパー4は、106ヤードの2打目を54度でカップインさせたもの。

次の15番の2打目もまた、バックスピンが入りかけ。
同組で見ていた石川航が「凄かった。今日のスコアはだいたいショット」と、証言したとおりに8メートルを沈めた7番以外は、どれも4メートル内とアイアンが切れまくり。

昨年の本大会で、「61」のコース新を出したレフティの細野勇策(ほその・ゆうさく)に「どうやって10アンダーも出したんですか?」と、つい2日前に質問したばかりだった。

でも「狙ったわけではないです。終わったあとは、自分でも驚き」と、大きな目を剥き、「やってるときは楽しくて、何でも出来そう」と波にノリノリ。

気付けば細野の記録に並んで終われた。

この春休みを利用して、昨年に続いて今年もニュージーランドで、5週間もの短期留学を体験してきた。

日が暮れるまでゴルフ漬けの日々で特に力を入れてきたのが、2打目以降のショット力の向上。
「シーズンオフにやってきたことが、きょうちゃんと実ってくれたのが嬉しい」と、さっそく成果を喜んだ。

当地では、ひょんな縁から豪亜の「ニュージーランドオープン」のマンデートーナメントにきゅうきょ挑戦する機会を得て本戦進出。
片鱗を見せていた。

早稲田大学では平田ゼミでスポーツビジネスの課題に取り組む文武両道は、短期留学中も毎日、ゴルフのかたわら英会話学校に通い詰め。

その後、参加したアマ選抜のナショナルチームの豪州合宿では、ジョーンズコーチのアドバイスもほぼ間違いなく聞き取り、「ディーププラクティスという言葉を、量より質と理解しました。この1球がこの場面だと、メンタルに負荷をかけ、より集中していつもどおりのプレーができるように練習しました」と、座学もゴルフの成果につなげるなど貪欲だ。

今季、掲げた目標は3つある。
①アジアアマ(静岡県・太平洋クラブ御殿場C)で優勝⇒マスターズ出場
②レギュラーツアーでのアマV
③大学の団体戦で日本一になること

「2つ目が凄い近くにあるので。今回、来るんだと。びっくりしています」と、出場9試合目で突如、見えたチャンスに武者震い。

実現すれば、昨年の「ダンロップフェニックス」でアマVを飾り、その場でプロ転向した杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)に続く史上8人目(9例目、22年に蟬川泰果が@2勝)の快挙。

プロ転向の時期に関しては、中野さんの場合は「要相談で・・・」と、慎重だったが、この春の進級にあたり、ゴルフ部監督には「もう3年生なんで。勝ってもいいですよね?」と、お墨付きは得ているそうだ。
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