【JMCシリーズⅢアワード】レポート&受賞者コメント:小山直城・前田穂南が三代目のチャンピオンに決定!
【フォート・キシモト】
JMCシリーズは、日本陸連が選手の強化と日本のマラソン活性化、さらには公認マラソン大会の体系化を目指して、2021年に創設したもの。1つの年度を「期」、2期分を「シリーズ」として、2年間のシリーズ総合成績をポイントで競います。第2期(2022年4月~2023年3月)および第3期(2023年4月~2024年3月)からなる「シリーズⅢ」は、3月10日に行われた名古屋ウィメンズ2024をもって全加盟大会が終了し、男女それぞれに総合成績が確定。この日、開催されたシリーズⅢアワードで、ポイントランキングによる上位8選手が表彰されました。
シリーズⅢアワードは、「表彰式」「ファン交流会」の二部構成で実施されました。最初に主催者を代表して、日本陸連の尾縣貢会長が登壇。「なんとかマラソンレースを通して選手を強化したい、全国のマラソンレースを活性化したいという思いから、JMCシリーズが生まれた。我々の考え方、向き合い方に賛同いただき、日本のマラソン全体の競技力向上、活性化に協力をいただいたJMC加盟レースの皆さま、本当にありがとうございます」と挨拶を始めた尾縣会長は、「マラソンレースは、運営の裏で、本当にたくさんの方々のご理解とご協力を得て開催している」と、まず、マラソンを取り巻くすべての人々に感謝の意を伝えました。そして、登壇を控える受賞選手に向けて、「1人1人の鮮烈のシーンがよみがえってくる。皆さんは、レースのなかで喜びだけではなく、悔いや苦しみや葛藤など、多くの葛藤が生まれたと思うが、今日は、私たちは、そのすべての頑張りに敬意を表したい」と呼びかけ、「今日はとにかく、自分で自分を褒めていただきたい」と述べたのちに、ユーモアたっぷりに「これ、どこかで聞いたフレーズです。有森(裕子)さん」と、有森副会長が1996年アトランタ五輪女子マラソンで銅メダルを獲得した際に残した名コメントを用いて選手を労ったうえで、「では、皆さん、ランナーの皆さんを称えつつ、ぜひ、このアワードを楽しんでいただきたい」と締めくくりました。
【フォート・キシモト】
男子も同様に行われ、男子のプレゼンターを務めた瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーが目録を授与。シリーズⅢを制した小山直城選手(Honda)にチャンピオントロフィーが贈呈されたのちに、それぞれが挨拶を行いました(男女上位3選手のコメントは、別記をご参照ください)。
【JMCシリーズⅢ 上位8選手】
【フォート・キシモト】
2位 安藤友香(ワコール) 2598ポイント
3位 鈴木亜由子(JP日本郵政G) 2581ポイント
4位 新谷仁美(積水化学)* 2569ポイント
5位 松田瑞生(ダイハツ) 2567ポイント
6位 加世田梨花(ダイハツ) 2520ポイント
7位 細田あい(エディオン) 2520ポイント
8位 佐藤早也伽(積水化学)* 2471ポイント
*都合により欠席
<男子>
【フォート・キシモト】
2位 細谷恭平(黒崎播磨) 2761ポイント
3位 其田健也(JR東日本) 2705ポイント
4位 西山雄介(トヨタ自動車) 2629ポイント
5位 大迫 傑(Nike)* 2623ポイント
6位 山下一貴(三菱重工) 2620ポイント
7位 赤﨑 暁(九電工) 2617ポイント
8位 横田俊吾(JR東日本) 2615ポイント
*都合により欠席
次に、シ リーズⅢから新設されることになった新人賞の表彰が行われました。新人賞には、今年2月に行われた大阪マラソンを、初マラソン日本最高記録となる2時間06分18秒で制し、日本学生新記録を樹立した平林清澄選手(國學院大學)が選出。平林選手は、田﨑博道専務理事よりトロフィーを受け取ったのちに、受賞した心境をコメントしました(平林選手のコメントは、別記をご参照ください)。
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第1部終了後にはマラソン日本記録の表彰が行われました。今年1月の大阪国際女子マラソンを、2時間18分59秒の日本新記録を樹立して優勝し、2004年アテネオリンピック金メダリストの野口みずき選手が2005年から保持していた日本記録を、実に19年ぶりに塗り替えた前田選手に、田﨑専務理事から日本記録賞が贈られました。
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参加した小学生が中心となって行われた質疑応答では、「走るうえで大切にしていることは?」「スタートのピストルの音が苦手。どうやったら克服できる?」「マラソンを始めようとしたきっかけは?」「レースが始まる前に、どうやって緊張をほぐしたりリラックスしたりしているか?」「練習前のルーティンはある?」といった質いかけが。選手たちからは、トップアスリートならではの考え方や心構えが示されたり、ときには日常の楽しみなどレースとは違う側面を見せたりと、それぞれの個性が感じられる回答が続き、“強くなるためのヒント”が随所に感じられる時間となりました。
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【JMCシリーズ「シリーズⅢ」男女上位選手および新人賞コメント】
1位 小山直城(Honda)
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2位 細谷恭平(黒崎播磨)
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3位 其田健也(JR東日本)
【フォート・キシモト】
<女子>
1位 前田穂南(天満屋)
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2位 安藤友香(ワコール)
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3位 鈴木亜由子(JP日本郵政G)
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<新人賞>
平林清澄(國學院大學)
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※各選手のコメントは、JMCシリーズアワードにおける受賞後スピーチをまとめる形で構成しています。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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